日差し対策・西日対策におすすめのカーテンとは？ 対策が重要な理由も紹介
強い日差しが差し込みやすいお部屋や西日が差し込むお部屋は、室内の明るさを保ちやすく、洗濯物が乾きやすいなどといったメリットがある一方で、室内が暑くなったり家具やフローリングが劣化したりとさまざまな問題が起きやすいです。
本記事をご覧になっている方の中にも、実際に日差しや西日にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では日差し対策・西日対策が重要な理由や、おすすめのカーテン、カーテンレールのない窓の対策方法、カーテン以外の対策方法についてご紹介します。
本記事を参考にして日差し対策・西日対策を行い、より快適に過ごせる空間づくりを目指しましょう。
目次
日差し対策・西日対策が重要な理由
なぜ日差し対策・西日対策をすべきなのでしょうか。まずは日差し対策・西日対策が重要な理由からご紹介します。
暑苦しさを感じる
日差し対策・西日対策が重要なのは、何もしないでいると暑苦しさを感じやすいからです。
日差しや西日がしっかり差し込むお部屋は、冬は暖かく快適に過ごしやすいです。
しかし、部屋に熱気がこもりやすいため、夏場は暑苦しくて過ごしにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
日の出から暑さがピークとなる14〜15時頃までは、空気や地面、家の外壁や屋根などが暖められ、それによって発生する輻射熱（ふくしゃねつ）が室内の空気を暖めます。
日差しや西日がしっかり差し込むお部屋は、輻射熱によって暖かくなった室内の空気がさらに暖められるので、息苦しいほどの暑さを感じてしまうケースも少なくありません。
電気代がかかる
電気代がかかることも、日差し対策・西日対策が重要となる理由の一つです。
日差しや西日に加え、輻射熱によって熱がこもった室内を快適な室温にしようとすると、エアコンをフル稼働させなければなりません。
温度を下げようとすればするほど必要なエネルギーは大きくなってしまうため、日差し対策や西日対策をしていないお部屋では多くの電力を消費し、電気代が高くなってしまいます。
日差し対策や西日対策をして室内温度の上昇を和らげれば、エアコンの効きが良くなって消費電力を抑えられるので、電気代が節約できるでしょう。
電気代を節約しようとしてエアコンの使用を控えると、室内にいても熱中症や脱水症状などのリスクが高くなります。
健康や安全に配慮しつつ、快適な室内環境を整えるには、日差し対策や西日対策を行って節電を目指すのがおすすめです。
日に当たる部分が劣化する
日差し対策や西日対策をしていないと、家具やフローリングなどの日が当たる部分が劣化してしまいます。
太陽から降り注ぐ紫外線は、窓を通過して室内にも侵入してきます。
日差し対策や西日対策をせず、家具やフローリング、壁などに日が当たってしまうと、紫外線の影響で劣化が起こってしまうでしょう。
例えば木製の家具やフローリングの場合、日焼けや色あせが起きて部分的に変色が起こってしまいます。
また紫外線や見た目だけでなく材質の強度にも影響を及ぼすため、傷が付きやすくなったり壊れやすくなったりする可能性もあります。
壁も日がよく当たる部分だけ変色する上、接着剤が劣化してしまい壁紙が剥がれてしまうこともあります。
ソファなどがレザー製の場合、色あせに加えてひび割れが起きやすくなり、美しい風合いが損なわれてしまうでしょう。
テレビやパソコンが見づらい
テレビやパソコンが見づらくなってしまうことも、日差し対策・西日対策が重要な理由です。
日差しや西日がテレビ・パソコンの画面に当たって反射すると、画面が見づらくなり、角度によってはほとんど見えなくなることもあります。
テレビやパソコンが見やすいように画面に日が当たらない位置に変えると、逆光になって直接目に光が入ってしまうため、日差しや西日が強く差し込む部屋は、どちらにしろテレビやパソコンが見づらくなりやすいはずです。
そのまま無理に画面を見ているとより疲れ目になりやすくなり、肩こりや首こりを引き起こしてしまって、健康にも影響を及ぼす可能性があります。
室内にいるのに日焼けする
対策をしないと室内にいるのに日焼けをしてしまうことも、日差し対策や西日対策が重要な理由です。
前述した通り、太陽から降り注ぐ紫外線は窓を通過して室内にも入ってきます。
そのため日差し対策や西日対策ができていないお部屋で過ごしていると、室内にいるにもかかわらず日焼けしてしまう可能性が高いです。
特に西日が差し込むと真横から紫外線が当たってしまうため、顔全体に紫外線を当てている状態になってしまいがちです。
日焼けをするとシミやたるみができてしまい、実年齢よりも老けてみられる原因となってしまいます。
また紫外線の刺激で肌のバリア機能が低下してしまうので、ターンオーバーが乱れて敏感肌になり、ニキビや肌のごわつきに悩まされやすくなってしまうでしょう。
いくらスキンケアに力を入れていても、日差しや西日を浴び続けていると思うような効果は得られません。
美肌を維持するためにも、日差し対策や西日対策は重要です。
日差し対策・西日対策におすすめのカーテン
カーテンは手軽に日差し対策や西日対策ができるおすすめのアイテムです。
大きな窓であればすでにカーテンを取り付けている方が多いかと思いますが、カーテンにもさまざまな種類があり、日差し対策や西日対策に効果的な機能が付いているものもあります。
ここからは日差し対策や西日対策におすすめしたいカーテンの種類を3つご紹介します。
遮光カーテン
遮光カーテンとは、名前の通り光を遮る効果があるカーテンのことです。
一般的なカーテンよりも太陽光を含めた外部からの光を遮る機能に優れているので、日差しや西日が強く差し込む部屋のカーテンとして選ばれることが多いです。
紫外線をカットする効果にも優れているため、家具やフローリングなどの劣化対策や肌の日焼け対策にも効果が期待できます。
日差しや西日による室内気温の上昇も抑えられるので、電気代節約にもつながるでしょう。
遮光カーテンを大きく分けると、遮光1級・2級・3級に分けられます。
1級遮光は99.99％の光を遮り、人の顔や表情が分からないレベルまで室内を暗くできるカーテンです。昼間でもカーテンを閉めると室内が真っ暗になります。
2級遮光は遮光率が99.80%以上〜99.99%未満のカーテンです。室外の光をやや感じられる程度に遮光でき、人の顔や表情が分かる程度に室内を暗くできます。
3級遮光は遮光率が99.40%以上～99.80%未満のカーテンです。人の表情は分かるものの、作業や読書には難しい程度の暗さです。1級遮光・2級遮光に比べると外の光を感じられますが、一般的なカーテンよりは室内を暗くできます。
遮光カーテンは室内の光が外に漏れるのも防げるため、日差し対策や西日対策に加えて、生活パターンを知られてしまうのを防げます。
女性の一人暮らしの方など防犯をしっかりしたい方にもおすすめです。
遮熱カーテン
遮熱カーテンは、その名の通り熱を遮る効果のあるカーテンのことです。
熱を遮ることで、室内の温度上昇を防げるため、日差しが強いお部屋や西日が強いお部屋の暑さ対策に高い効果が期待できます。
室温の上昇を防ぐことができれば、エアコンの消費電力も抑えられるので、電気代の節約効果が期待できるでしょう。
「カーテンだけで室温が上がるのを防げるの？」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、夏には開口部から侵入する熱のうち約73％が窓から侵入すると言われています。
窓から入る熱を抑えるだけでも、ある程度は室温上昇を防ぐことが可能です。また「夏は良いけれど冬には向かないのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、遮熱カーテンは窓から空気が逃げるのを防ぐ効果もあるので、冬は暖気が外に漏れにくくなって、年間を通して快適な室内環境を維持しやすくなるでしょう。
なお、冬には約58％の熱が窓から出ていくとされています。
参考：一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会.「開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか？」.
https://www.kensankyo.org/syoene/qanda/mado/a_9.html ,（2024-05-19）.
UVカットレースカーテン
UVカットレースカーテンは、紫外線をカットする効果が期待できるレースカーテンです。
日差し対策や西日対策をしたいという方の中には、「昼間はできるだけ自然光を取り入れたい」という方も多いのではないでしょうか。
遮光カーテンは光をしっかり遮るため、自然光を取り入れるのには向きません。
また遮熱カーテンも生地が分厚いものが多いので、自然光を取り入れにくくなります。
しかしUVカットレースカーテンなら、自然光をしっかり取り入れつつ紫外線をカットするため、お部屋の明るさを保ちながら家具・フローリングの劣化や肌の日焼けを防ぐことが可能です。
UVレースカーテンの中にも、遮熱性を兼ね備えたものや太陽光を反射させるミラー効果で室内を見えにくくするものなど、さまざまな機能を兼ね備えたものがあります。
レールのない窓の日差し対策・西日対策はどうしたらよい？
日差しや西日が強く差し込むお部屋に、カーテンレールのない小窓が付いている方もいるかもしれません。
レールのない窓の日差し対策・西日対策をするなら、つっぱり式のカーテンポールを使うだけで簡単に取り付けができる「カフェカーテン」がおすすめです。
カフェカーテンは、小窓や出窓などに取り付けられる一般的なカーテンよりも丈が短めのカーテンのことを指します。
ただし近年は丈の長いタイプのカフェカーテンもあり、壁や柱に穴開けが難しい賃貸住宅でも、簡単にカーテンが取り付けられると人気です。
また室内収納の目隠しとして活用されている方も多くいます。
カフェカーテンであれば窓のサイズに合わせて簡単にカーテンが取り付けられるため、カーテンレールのない小窓でもしっかり日差し対策・西日対策をすることが可能です。
カフェカーテンと聞くとレースタイプの薄手のカーテンをイメージする方もいるかもしれませんが、遮光性・遮熱性・UVカットなどの機能性を兼ね備えたカフェカーテンもあります。
カーテン以外の日差し対策・西日対策
カーテン以外にも日差し対策や西日対策におすすめの方法はいくつかあります。
カーテンと組み合わせるとより高い効果が期待できるものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
窓ガラスに遮熱フィルムを貼る
窓ガラスに遮熱フィルムを貼るのは、効果的な日差し対策・西日対策の一つです。
窓ガラスを遮熱ガラスに変えるのは費用がかかってしまいますが、遮熱フィルムを貼ればコスパ良く室内温度の上昇を防止できます。
遮熱フィルムにはUVカット機能や飛散防止機能が付いているものもあるので、機能性が高いものを選ぶのもおすすめです。
すだれ・シェードを活用する
すだれやシェードを活用するのも、おすすめの日差し対策・西日対策です。
すだれを窓の外に設置すると、高い遮熱効果が期待できると言われています。
マンションなど高層の窓への取り付けも簡単です。
シェードは大きな窓をカバーし、日陰を作るのに最適なアイテムです。
設置には広いスペースが必要ですが、家の外観をおしゃれに見せることができます。
すだれやシェードを活用する場合は、ご自宅のテイストや設置場所に合わせて選ぶと良いでしょう。
グリーンカーテンを作る
グリーンカーテンは、植物を利用した日差し対策・西日対策の方法です。
窓全体にネットを掛け、つる性植物のツタを這わせて日差しや西日を遮ります。
見た目にも美しく、自然を身近に感じられる上、葉っぱから水が蒸発する際に発生する気化熱によって、室温の上昇を抑える効果も期待できます。
グリーンカーテンを作るには、ある程度時間が必要なので、カーテンなど他の方法で日差し対策や西日対策をしながら育ててみると良いでしょう。
ただし虫が寄ってきやすくなるため、虫が苦手な方にはおすすめできません。
日差し対策・西日対策にはカーテンが手軽でおすすめ！
日差し対策・西日対策にはさまざまな方法がありますが、手軽に対策したいならカーテンを使うのがおすすめです。
大きな窓であればどちらにせよカーテンは必要になるので、この機会に遮光性・遮熱性・UVカット効果などがあるカーテンを選んでみてはいかがでしょうか。
カーテンレールがない窓にはカフェカーテンを取り付けて、しっかり日差し対策・西日対策をしてみてください。
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