睡眠の質を高めるためのカーテンの選び方とは? 寝室におすすめのカーテンもご紹介
毎日眠りが浅い、十分な睡眠時間を取っているにもかかわらずどうもスッキリ目覚められない場合は、寝室の環境に問題があるかもしれません。
光や音、温度などが睡眠を邪魔することは多く、睡眠中にこれらの要素を感じる場合は睡眠を阻害することがあるのです。
睡眠の質を高めるためには、寝室環境を整えることが第一です。そこで見直したいのが、寝室で使うカーテンです。
今回は、睡眠の質を高めるための寝室環境に必要な要素と併せて、快適な睡眠を取るためのカーテンの選び方、おすすめカーテンを解説します。
目次
睡眠の質を高める寝室環境
きちんと眠ったはずなのにスッキリしないという場合は、睡眠の質が下がっている可能性があります。
質の良い睡眠を取るには、寝室環境を意識的に整えることが重要です。
まずは、睡眠環境を整えるにはどのような点を意識すればいいのか、基本的な3つのポイントからご紹介します。
光
夜寝るときは、部屋の照明を消す、または暗くする方が多いものですが、睡眠時の光の度合いは睡眠の質を高めるための重要な要素です。
睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」は朝に光を浴びることで分泌が抑制され、その約15時間後、つまり、夜にメラトニンの分泌が高まります。
分泌が増えることで体内時計を正常に保ちます。
ところが、このメラトニンは睡眠中の光で分泌が抑制されてしまうため、睡眠時に光を感じると睡眠を阻害してしまうのです。
しっかりカーテンを閉めていたとしても、外の街灯や車のヘッドライトなどの光が差し込むことが原因で寝付きが悪くなることもあります。
そのため、良質な睡眠を取るための寝室環境を整えるには、睡眠中の光を抑えることが第一です。
カーテンを開けたまま寝てもよい?
朝にスッキリと目覚めるには、朝の光を浴びることが大事だといわれます。
朝に光を浴びることでメラトニンの分泌が抑制され、脳も覚醒するからです。
では、朝に光を浴びることを想定して、カーテンを開けっ放しで寝てもいいのかと疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
確かに、カーテンを開けたまま眠れば自然な朝の光で目覚められますが、夜間に外の光が入りやすい状態となるため、良い睡眠を邪魔してしまいます。
寝るときはカーテンを閉めるのが基本ですが、夜勤などがあり仕事上不規則な生活を送っている方は、ライフスタイルに合わせて決めるのがベストです。
音
寝るときに周囲の音が気になってなかなか眠れない、という方は多いでしょう。
睡眠に適した音は静かな図書館の中とほぼ同じ40デシベルといわれ、これ以上うるさいと眠りが浅くなるなど睡眠に支障をきたしてしまいます。
睡眠の質を高めるには、この40デシベルを基準に外からの騒音を抑えることが大事です。
温度・湿度
寝室の温度や湿度も、睡眠の質を高めるための要素の1つです。
体の深部体温が下がると眠気が上昇し、その際に手足や皮膚の体温上昇が早ければ早いほど、寝付きがよくなります。
寝室の温度が高くても低くても、体温調節がうまくいかなくなるので寝付きにくく、中途覚醒の原因となることもあります。
厚生労働省が作成した「健康づくりのための睡眠指針」によると、寝具や寝衣を用いた場合の安定した睡眠のための許容室温範囲は13~29度とされています。
温度だけではなく湿度も重要で、一般的に1年を通して50~60%程度が質の良い睡眠に良いとされる湿度です。
湿度が高いと寝付きにくく、逆に低いと鼻やのどが乾くことが、睡眠を妨げる要因となります。
質の良い睡眠を取るには、室内の温度と湿度両方を快適に保つ必要があります。
そのためには、エアコンを活用して温度と湿度を調整するといいでしょう。
さらに季節に応じて、加湿器やエアコンの除湿モードなどを活用するのもおすすめです。
※出典:厚生労働省. 「1 表紙_指針」.https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf, (2023-10-16).
睡眠の質を高めるためのカーテンの選び方
睡眠の質を高めるためには寝室環境を整えることが必要で、そのためには寝室で使うカーテン選びも重要です。
そこで、しっかりと睡眠を取るために押さえておきたい、寝室用のカーテンの選び方をご紹介します。
遮光性を選ぶ
遮光カーテンには、光を遮る度合いに応じて以下のように3段階の遮光度が設定されています。
遮光率 | 特徴 | |
遮光1級 | 99.99%以上 | 室内で人の顔がほとんど認識できない |
遮光2級 | 99.80%以上99.99%未満 | 室内を暗くできるが人の顔や表情は認識可能 |
遮光3級 | 99.40%以上99.80%未満 | 人の顔や表情がわかる薄暗がり程度の明るさで、作業には暗め |
※参考:日本インテリアファブリックス協会.「1-1 遮光(カーテン)」.https://www.nif.or.jp/other_files/mark/P01_P02_202106.pdf ,(2023-10-29).
遮光1級のカーテンは、さらに人間の目で見たときの状況で細かく5段階に分けられており、この基準の中で最も遮光率の高いA++は、ほとんど生地から光を感じない「完全遮光」と呼ばれることもあります。
3級遮光より下の遮光率99.39%以下のカーテンは、遮光機能がない非遮光カーテンです。
同じ遮光カーテンでも等級の違いで室内の明るさに差があるため、どの遮光度のカーテンを選ぶかはどのような睡眠環境を作りたいかによって変わってきます。
例えば、夜勤をしていて不規則な生活で日中に眠ることが多い方であればほとんど光を通さない遮光1級、朝に徐々に自然の光を感じて目覚めたい方は遮光3級など、どのような環境で眠りたいかを想定し、その明るさを出せる遮光カーテンを選ぶのがおすすめです。
遮音性を選ぶ
窓から漏れる外の音で睡眠を妨害されている場合は、遮音性の高い防音カーテンを取り付けましょう。
防音カーテンは、生地に特殊なコーティング加工を施すことにより遮音機能を実現しています。
カーテンによって構造が異なり、層構造が厚くなるにつれて防音効果も高くなります。
遮音性の高いカーテンを選ぶには、コーティング加工の種類や層構造をチェックしましょう。
また、繊維密度が高く厚みと重量のあるカーテンの方が遮音効果に優れているため、重く厚みのあるカーテンもおすすめです。
遮音性を高めるには、カーテンの形状やサイズも重要です。
ドレープカーテンは隙間が多く、窓ぴったりのサイズでも隙間ができてしまうため、音漏れの可能性があります。
遮音性のあるカーテンを選ぶ際は、余裕のあるサイズ感とドレープカーテンを避けることもポイントです。
断熱性を選ぶ
室内が寒すぎる、暑すぎることも睡眠の質が低下する原因です。
暑さ・寒さ対策には、厚手の断熱カーテンがおすすめです。
断熱カーテンなら窓から侵入する冷気を防ぎつつ、室内の暖かさをキープできます。
カーテンのサイズは窓をしっかりと覆うように余裕のあるサイズを選び、できれば床ギリギリのサイズにするのがおすすめです。
断熱性を重視してカーテンを選ぶ際は、レースカーテンを組み合わせるのも効果的です。
2枚のカーテンの間に空気の層を作って断熱材のような働きを持たせられるので、保温性アップが期待できます。
色を選ぶ
カーテンの色は室内の雰囲気を変えるだけではなく、睡眠の質にも影響するといわれます。
派手で鮮やかなレッドやオレンジなどの色は目への刺激が強く、眠りを妨げてしまう可能性があります。
反対に、寒色は日中によく働いていた交感神経を落ち着かせて副交感神経を優位にする働きが期待でき、スムーズな入眠が期待できます。
このような色の働きからも、良い睡眠を取るためにはブルーなどの寒色系カラーのカーテンがおすすめです。
心を落ち着かせてリラックスするベージュやブラウンなどのナチュラルカラー、自然の植物のような色で癒やし効果やセラピー効果が期待できるグリーンも快眠のためのカーテンの色に適しています。
柄物のカーテンを選びたい場合は、落ち着かない雰囲気の派手な柄は避けて、あまり主張が強くないシンプルなチェックやドット、ストライプなどを選びましょう。
寝室におすすめのカーテン
質の良い睡眠には、カーテン選びを含めた寝室の環境づくりが大切です。
オーダーカーテン通販【aiika】では、寝室環境を整える機能を備えたカーテンをラインナップしています。
その中でもおすすめのカーテンを3種類ご紹介します。
遮光カーテン 1級遮光 遮熱 防炎 全25色 ドレープカーテン「luonto(ルオント)」
外から漏れる光をシャットアウトしたいときにおすすめが、遮光カーテン「luonto(ルオント)」 です。
遮光率99%以上の1級遮光のカーテンは、光を遮る以外にも紫外線カット機能や遮熱・断熱機能も備えています。
さらに消防法対応の防炎加工も施されており、快適な寝室環境づくりに最適です。
カラーはナチュラルな25色から選択でき、タッセルも同じ25色から選べるほか、2色の生地を組み合わせたツートンカラーでのオーダーも可能です。
カーテンの形状も1.5倍・2倍ヒダ、フラットカーテンの3種類をラインナップしており、1.5倍・2倍ヒダは形状記憶加工がついています。
寝室に適した機能と理想の寝室の雰囲気に合わせてオーダーできる、高機能なカーテンです。
完全遮光 防音カーテン機能性オーダーカーテン「ウェーブ」
遮光機能に加えて防音機能を備えたカーテンを探している方におすすめが、「ウェーブ」です。
白と黒を重ねたアクリル樹脂で生地を埋めて繊維の隙間からの光を遮ることで、1級遮光よりさらに遮光率が高い100%の完全遮光を実現しています。
一般的なカーテンは明るい色の方が光を通しやすいですが、完全遮光カーテンなのでどのカラーを選択しても高い遮光率が期待できます。
特殊なアクリル樹脂コーティング加工により高い防音効果を持つのも、こちらのカーテンの特徴です。
外からの騒音だけではなく、室内の音が外へ漏れるのも防げるので、プライバシー保護にも役立ちます。
深みのある落ち着いた色合いの1級遮光カーテン「オンブル」
「オンブル」は、寝室を落ち着いた雰囲気でまとめたい場合に適したカーテンです。
真夜中のような深いネイビーの落ち着いた色合いにはリラックス効果が期待できるため、良質な睡眠を取るための寝室用カーテンとして適しています。
さらにネイビーは、実際の距離より遠くに見せられる「後退色」なので、部屋全体を広く見せられるのも特徴です。
濃いネイビーのカーテンは薄めのカラーよりも高い遮光効果があり、オンブルも1級遮光の高い遮光機能があります。
さらに遮熱・断熱機能や紫外線カット機能も備えているので、快適な睡眠環境づくりにおすすめです。
寝室の環境を整えて質の良い睡眠を取ろう
睡眠の質を高めるには、寝室の睡眠環境を整えることが必要です。
寝室で使うカーテンも睡眠環境に重要な役割を果たしていることからも、カーテン選びは睡眠の質に直結するといえるでしょう。
睡眠を妨げる音や光、温度などの要素は、カーテンの機能で対応できる要素です。
オーダーカーテン通販【aiika】では、遮光カーテンや防音機能を備えたカーテンなど、快適な睡眠に便利な機能を備えたオーダーカーテンを多数揃えています。
ぐっすり眠れる寝室づくりに、オーダーカーテン通販【aiika】のカーテンを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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