カーテンに継ぎ目ができるのはなぜ? 気になる場合の対処法も解説

「カーテンに継ぎ目があるけど、これは不良品なのだろうか」
「継ぎ目があると見た目に悪くなってしまって気になる」
このような疑問やお悩みを抱えている方もいるかもしれません。
カーテンに継ぎ目ができる理由は素材や製造過程など、いくつかの要因が関係しています。
継ぎ目が生まれたカーテンは不良品ではないものの、見た目が悪くなる他、さまざまな支障をもたらすことから、気になってしまう方もいるでしょう。
そこで本記事では、カーテンに継ぎ目ができる理由やデメリットを紹介します。継ぎ目が気になるときの対処法も紹介しているので、併せて参考にしてください。
目次
カーテンに継ぎ目ができる理由
カーテンの生地は、原反(げんたん)と呼ばれる巻物になっています。
加工前の生地がロール状に巻かれており、必要に応じてカットすることでカーテンを作っています。
カーテンは、100~150cm程度の幅の原反を縦向きにカットして製造するのが一般的です。
そのため、カーテンのサイズによっては継ぎ目ができてしまうことがあります。
継ぎ目ができないように横向きに生地をカットすると、サイズの大きいカーテンでも継ぎ目が生まれにくいです。
しかし、大きな窓に掛けるカーテンの場合は横幅が足りても高さが足りなくなる可能性があり、結果的に継ぎ目が生まれる恐れがあります。
高さが足りないと横に縫い目が残るため、カーテンの見栄えもより悪くなるでしょう。
従って、カーテンの生地は縦向きにカットし、必要に応じて継ぎ足していくのが一般的です。
カーテンに継ぎ目があるデメリット
前述の通り、カーテンは原反を使っていることから、継ぎ目が生まれやすいです。
継ぎ目があると、いくつかのデメリットを感じる方もいます。
見た目が気になる
継ぎ目があると、カーテンの美観が損なわれやすいです。
特にカーテンにデザインが施されている場合、その柄がずれてしまうと見た目が悪くなります。
カーテンの柄が小さい場合は遠くから見ている限り、柄のずれは気になりにくいです。
しかし、大きな柄がずれてしまうと遠くからでも目立ちやすく、見た目も悪くなるでしょう。
カーテンは部屋の中でも大きなインテリアであるため、見た目が悪くなると部屋全体の印象にも悪影響を及ぼします。
既製カーテンやイージーオーダーカーテンの場合は、柄合わせをしていないことが多いです。
従って、既製カーテンやイージーオーダーカーテンを購入する場合は、ある程度の継ぎ目があることを考慮した上でカーテン選びを行う必要があるでしょう。
継ぎ目から光がもれる
カーテンの継ぎ目から光が漏れる場合があります。
特に遮光性が高い遮光1級カーテンは継ぎ目から光が漏れると目立ちやすく、快適な住環境を整えにくくなります。
寝室をはじめ、暗い空間を作りたい場合は継ぎ目からの光漏れに配慮する必要があるでしょう。
継ぎ目からの光漏れを目立ちにくくするためには、遮光2級カーテンを選ぶのも一つの方法です。
遮光1級カーテンよりも遮光性が劣るものの、継ぎ目から光漏れが目立ちにくくなります。
遮光2級カーテンであってもある程度の暗さは維持できるため、寝室などの環境も整えやすいでしょう。
人の表情を判断できないほどの暗さを作りたい場合は、横幅を大きめに取って継ぎ目が重なり合うように縫製してもらうのもおすすめです。
耐久性が下がる
カーテンに継ぎ目があると、縫い目の部分から「ほつれ」や「つれ」が発生する場合があります。
するとカーテンの耐久性が低下し、長期間使用できない可能性もあるでしょう。
なおカーテンの寿命は、一般的に5年ほどといわれています。
カーテンは太陽光や結露などによって劣化しやすいものの、適切なお手入れをしていればある程度長く使い続けられます。
しかし、縫い目からほつれなどが発生すると、その寿命はより短くなります。
カーテンの継ぎ目が気になる場合の対処法
カーテンの継ぎ目が気になる場合は、継ぎ目ができないような縫製を依頼することが大切です。
ここでは、カーテンの継ぎ目が気になる場合の対処法について解説します。
ひだを少なくする
カーテンの継ぎ目が気になる場合は、ひだを少なくしましょう。
ひだとは、カーテンが波打つような生地の形のことです。
ひだが多いと柔らかい雰囲気を演出できるものの、生地の横幅が広くなるため継ぎ目が生まれやすくなります。
カーテンのサイズによってはひだを少なくすることで継ぎ目をなくすことができ、見た目の美しいカーテンに仕上がるでしょう。
オーダーカーテンの場合は2倍ひだが一般的ですが、1.5倍ひだやフラットカーテンを選ぶと生地の使用量を減らせます。
ただし、ひだが少ないとカーテン自体のボリュームが減り、すっきりとした印象となります。
従って、窓辺を豪華な雰囲気にしたいとお考えの方や、ひだがたっぷりとあるカーテンを掛けたい方には不向きな方法ともいえるでしょう。
仕上げたい空間の印象に合わせて、カーテンのひだを選んでみてください。
ひだの根本で巾継ぎをしてもらう
カーテンの継ぎ目が気になる場合は、ひだの根本で巾継ぎしてもらうのもおすすめです。
巾継ぎとはカーテンの生地をつなぎ合わせることです。
巾継ぎの位置をひだの根元に隠すと継ぎ目が目立ちにくくなります。
継ぎ目がひだのトップ部分になってしまうと、縦にラインが1本入ったように見え、継ぎ目が目立ちやすいです。
ひだの根元に巾継ぎを指定すると、カーテンを閉めているときも継ぎ目が分かりにくく、見た目にも悪影響を及ぼしにくいです。
つまり、巾継ぎの位置によって継ぎ目の目立ちやすさが大きく変わるといえます。
両開きでオーダーする
カーテンの継ぎ目をなくしたい場合は、両開きでオーダーするのも有効な方法です。
カーテンの開き方には、以下の2種類があります。
- 両開き:1つの窓に対して2枚の布で窓を覆うカーテン。中央から両側に開く。
- 片開き:1つの窓に対して1枚の布で窓を覆うカーテン。両端から開け閉めを行う。
上記のように、片開きのカーテンは1枚の大きな布でカーテンを仕立てるため、継ぎ目が生まれる可能性が高まります。
両開きのカーテンであれば2枚の布でカーテンを仕立てることになり、同じ窓幅であっても継ぎ目が生まれにくいです。
特に大きな窓にカーテンを掛けたい場合は、両開きのカーテンにすると継ぎ目の数を抑えられるでしょう。
オーダーカーテンでカーテンを作る際は、継ぎ目がないカーテンに仕上げたい旨を伝えた上で両開きのオーダーをしてみてください。
柄合わせをしてもらう
柄物のカーテンを掛けたい場合は、柄合わせを依頼すると継ぎ目が目立ちにくくなります。
柄合わせとは1枚のカーテンに対して2枚以上の生地を組み合わせるとき、柄の位置が並ぶように縫い合わせることです。
柄合わせを行うことで継ぎ目が目立ちにくくなり、部屋全体の見た目やバランスも良くなります。
特に大きな柄が施された生地でカーテンを作る際は、柄合わせをしておくのがおすすめです。
ただし、柄合わせを行うには余分に生地が必要となるため、費用が割高になる可能性があります。
また完全に柄を合わせることができない場合もあることから、見た目を重視したい方は、事前によく確認しておくことが大切です。
大きな生地を探してもらう
カーテンの継ぎ目をなくしたい方は、大きな生地を探してもらうのも一つです。
カーテンの原反の幅は100~150cmが一般的ですが、生地の中には300cmのものがあります。
300cmもの幅があれば、ある程度の大きさの窓であっても継ぎ目なく縫製でき、見た目にもきれいなカーテンに仕上がるでしょう。
特に、カーテンを掛けたい窓のサイズが大きい場合や、ヒダの多いカーテンを作りたい場合は、大きな生地を探してもらうのがおすすめです。
ただし、大きな生地は流通している量が少なく、柄や色が限定される場合があります。
お店に相談すれば生地を探してもらえる可能性があるものの、柄や色にこだわりにくい点には注意が必要です。
シームレスカーテンとは?
どうしてもカーテンの継ぎ目が気になる方には、シームレスカーテンの活用もおすすめです。
シームレスカーテンとは、生地をつなげることなく仕立てられたカーテンのことです。
シームレスカーテンは生地を継がないことから、縫い目から光漏れする心配もありません。
そのため、寝室やシアタールームといった暗さを保ちたい場所にも適しています。
おすすめのシームレスカーテン3選
オーダーカーテン通販【aiika】がおすすめするシームレスカーテンを3つ紹介します。
それぞれの特徴を参考に、お気に入りの1枚を見つけてください。
幅つなぎのない美しい防炎ミラーシームレスレースカーテン「フルーレ」
フルーレは、ほどよい透け感とおしゃれなデザインが特徴のシームレスカーテンです。
防炎機能が付いており、火が付いても燃え広がりにくく有毒ガスが発生しません。
そのため、万が一火災が起きても、延焼を抑制しやすいでしょう。
また、太陽光の反射効果によって室内の様子が見えにくい「ミラー効果」も期待できます。
外からの視線が気になる場所に掛けておくと、プライバシーを保護しやすくなります。
なお、洗濯しても色落ちしにくく、しわになりにくいのも魅力です。
従って手軽にお手入れでき、見た目の美しい状態を維持しやすいです。
カラーバリエーションも豊富なため、他のインテリアや好みに合ったアイテムを見つけられます。
エレガントなトルコ刺しゅうのシームレスレースカーテン「フィオラ」
フィオラは、エレガントなトルコ刺しゅうが施されたシームレスカーテンです。
東洋と西洋の文化が交わるトルコの技術を使って繊細に施されたカーテンは、高級感を与えやすく窓際をエレガントに演出します。
またデザインのバリエーションが豊富なため、部屋の雰囲気に合ったカーテンが見つかりやすいこともおすすめポイントです。
さりげないデザインが、部屋に華やかさをプラスしてくれます。
なお、フィオラはウォッシャブル機能を併せ持っており、自宅で洗濯することが可能です。
洗濯ネットを使用すれば型崩れを予防しながら洗濯できるため、常にきれいな状態をキープしたい方にもおすすめできます。
3層構造で軽く柔らかい完全遮光カーテン「アルム」
アルムは、薄くて柔らかい感触を生かした素材感のあるカーテンです。
濃淡のある色でざっくりと織られており、優しい風合いが特徴です。
どのようなインテリアともマッチしやすく、部屋全体に統一感を持たせられるでしょう。
カラーバリエーションが豊富なため、好きなカラーを選びやすいのも魅力です。
従来品と比べて約24%の軽量化を実現しており、カーテンの開け閉めがよりスムーズなのが特徴です。
レールへの負担が少ないため、開け閉めが多い窓への取り付けにも適しています。
また完全遮光のカーテンのため、強い日差しが当たる窓への取り付けもおすすめです。
遮熱・保温、防音効果も期待でき、快適な室内環境を作りやすいでしょう。
気になる継ぎ目はシームレスカーテンで解決できる
カーテンは複数の生地をつなぎ合わせて縫製するため、継ぎ目ができやすいです。
継ぎ目があると見た目が悪くなる他、光が漏れたり耐久性が低下したりといったデメリットが生まれます。
快適な室内環境を作りたい方は、継ぎ目のないシームレスカーテンを活用するのがおすすめです。
デザイン性にもこだわりながら、暮らしやすい部屋を作れます。
オーダーカーテン通販【aiika】は、1cm単位でオーダーできるカーテン専門店です。
シームレスカーテンをはじめ、さまざまなカーテンを取り扱っているため、お気に入りのアイテムを見つけていただけます。
また生地サンプルを無料でお届けしており、質感などを確かめた上で購入できるのもおすすめポイントです。
さらにオーダーカーテン通販【aiika】は国内工場で丁寧に縫製しているため、高品質で見た目にも美しいカーテンに仕上がっています。
機能だけではなく、見た目にもこだわりたい方にも満足していただけるはずです。
継ぎ目のないシームレスカーテンを購入したいとお考えの方は、ぜひオーダーカーテン通販【aiika】をご利用ください。
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