カーテンのヒダとは?種類ごとの特徴・メリットや相性の良い部屋を解説

カーテンを選ぶ際に見た目を重視して選ばれる方は、多くいらっしゃるでしょう。しかし重要なのは、色や質感、風合いといった生地の見た目だけではありません。
カーテンの「ヒダ」も、外見に大きな影響を与える大切なポイントです。部屋の雰囲気やインテリアのテイストにマッチするカーテンを選ぶには、ヒダ選びも欠かせません。
プリーツとも呼ばれるヒダには種類があり、種類ごとに見た目が異なるので、たとえ同じ色・柄のカーテンであっても印象が異なります。
ヒダの種類ごとの特徴やメリットを紹介するとともに、相性の良い部屋を解説するので、カーテン選びに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
カーテンのヒダとは?
カーテンのヒダとは、カーテン上部がつままれて縫製されることで生まれている、波打つように膨れ上がっている山の部分のことです。プリーツとも呼ばれます。
このヒダには、1.5倍ヒダや2倍ヒダなどいくつか種類があり、ヒダの種類ごとで見た目の印象もガラッと変わります。
中にはフラットカーテンと呼ばれる、ヒダが一切ないタイプも存在しており、色や柄を楽しみやすくなっているのが特徴です。
またヒダの有無や倍数によって、生地の使用量が異なるのもポイントです。
同じ大きさのカーテンであっても、ヒダの倍数が増えるほど生地の使用量が増えるので、どうしても価格が高くなってしまいます。
ヒダの有無や倍数を選ぶ際は、デザイン性とコストを比べて、あなたに合ったものを選ぶことが大切です。
カーテンにヒダがある理由・役割は?
カーテンにヒダが付けられていることには、大きく3つの理由・役割があります。
ヒダを作ることで生地の使用量が増えるため「ヒダって必要なの?」と疑問に思われるかもしれませんが、ヒダがある理由を知っておくことで、カーテンを選びやすくなるでしょう。
それぞれの理由を解説するので、カーテン選びに悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
開閉しやすくなる
ヒダがあることで、スムーズに開閉しやすくなっています。
カーテン生地に山・谷ができてウェーブ状になるため、開閉時にはウェーブに沿って折りたたまれたり広がったりするようになります。
またカーテンを全開にする際に、窓際で束ねるのも簡単に行いやすくなるのもポイントです。
対してフラットカーテンのようにヒダがないカーテンは、どうしても束ねにくく開閉しにくくなってしまいます。
毎朝・毎晩など毎日カーテンを開閉するのであれば、ヒダが付いているカーテンの方がストレスなく過ごせるでしょう。
見た目を美しくする
ヒダを等間隔に作ることで、規則正しいウェーブが生まれるので、カーテンを閉めた際も開けた際も美しく見えるのが魅力です。
このウェーブのあるものはドレープカーテンと呼ばれ、装飾性の高さが特徴です。ヒダの倍数が多いほど生地の谷・山が深くできるので、高級感ある見た目に仕上がります。
しかし色や柄によっては、生地が波打つことで、デザイン性を損なう場合も考えられます。
生地に施された色や柄を存分に楽しみたい場合は、フラットカーテンがおすすめです。生地が平坦になっているので、色柄を一枚絵のように楽しめます。
応接室やリビングなど高級感を演出したい場合は、ヒダ付きカーテンを選びましょう。
保温性・遮光性を高める
保温性や遮光性を高められるのも、ヒダ付きカーテンの魅力です。
ヒダを取って生地がウェーブすることで、カーテンと窓あるいはカーテンとレースカーテンの間に空気の層ができるため、断熱効果のアップが期待できます。
保温性に優れたカーテンを使用すれば、冷暖房の効率がアップするので、電気代の節約にもつながるでしょう。
またヒダを作ることで使用する生地の量が多くなるので、同じ生地のカーテンでもヒダがある方が、光を遮りやすくなります。朝日や西日など、遮光性が気になる部屋にぴったりです。
保温性や遮光性といった実用的な機能が気になる場合は、ヒダ付きのカーテンがおすすめです。
ヒダの種類は?
ヒダには1.5倍・2倍・フラットといった種類があり、種類ごとに見た目の印象・値段に差が生じます。
1.5倍や2倍というのはカーテンの仕上がり幅に対して、どれくらい生地を使用しているかを表す数字です。
例えば仕上がり幅100cmのカーテンを1.5倍ヒダで作成する場合は、100×1.5=約150cmの生地を使用します。2倍ヒダの場合であれば、約200cmの生地を使用します。
このように同じ大きさのカーテンでも、ヒダの倍数が高いほど、使用する生地の量が増えるため、高価になっていくのが特徴です。
また生地をつまんだ山がカーテン上部にできることから、2つ山や3つ山といった呼び方をすることも。1.5倍なら2つ山、2倍なら3つ山と呼ばれます。
さらにヒダがないフラット(ストレート・ノンプリーツ)カーテンというものもあり、多くのカーテンに見られるウェーブがなく、色や柄を一枚絵のように楽しめるのが特徴です。
ヒダの種類によって、同じ生地のカーテンでも大きく印象が変わります。
ヒダの種類ごとの特徴や違いを把握して、コストと相談しながら適したものを選びましょう。
【種類別】ヒダの特徴・メリットや相性の良い部屋は?
ヒダには大きく「1.5倍ヒダ」「2倍ヒダ」「フラットカーテン」の3種類がありますが、それぞれ特徴が異なります。
ヒダの有無や倍数の違いでメリットも異なるため、相性の良い部屋にも違いが生じます。
ヒダごとの特徴やメリットから、相性の良い部屋を解説するので、どのヒダのカーテンを選ぶか悩まれる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.5倍ヒダ
スタンダードでシンプルなカーテンで、ウェーブが浅くなるため、スッキリとした見た目になるのが特徴です。
ヒダの間隔が広くウェーブも緩やかなので、生地の柄を楽しみやすくなっているのが魅力。カーテンのデザイン性を損ないにくくなっています。
シンプルな見た目から、ナチュラルでカジュアルな雰囲気を演出できるので、幅広いインテリアスタイルと合わせやすくなっています。
インテリアコーディネートに悩まれる場合や、適したカーテンを選べる自信がない場合などは、1.5倍ヒダを選んでおくと無難です。
また使う生地が比較的少ないため、安価で既製品のカーテンの多くは、1.5倍ヒダになっています。
生地が少ないことで軽い傾向にあるため、洗濯しやすくなっているのも特徴です。
多くの人が集まり汚れやすいリビングや、成長とともに買い替える可能性の高い子ども部屋などに適しているカーテンです。
安価で購入しやすく、幅広いインテリアとマッチするので、どの部屋にも使いやすくなっています。
2倍ヒダ
2倍ヒダはウェーブが深くくっきり表れるので、高級感溢れるカーテンに仕上がるのが特徴です。
無地の生地などシンプルなカーテンや、シックなカーテンと相性が良く、谷・山の深い美しいウェーブがゴージャスな雰囲気を演出してくれます。
ただし、大きな柄などは堪能しにくくなるので、デザイン性を損ねないものを選ぶことが大切です。
高級感があり存在感も強いので、リビングや客間など、ひと目に触れやすい部屋での使用がおすすめです。
また生地を多く使うことで保温性や遮光性が高くなっているので、快適さの面からもリビングに適しています。
西日や朝日など、屋外からの光が気になる寝室にもぴったりです。
とはいえ生地を多く使うことで、どうしても高価なのが難点。少しでも価格を抑えたい場合は、ドレープカーテンを2倍ヒダにし、レースカーテンを1.5倍ヒダにするなど、使い分けるのがよいでしょう。
高級感がある部屋にしたい場合や、お客さんが訪問することが多い場合などには、2倍ヒダのカーテンがおすすめです。
フラット
ヒダがなくスッキリとした見た目のフラットカーテンは、高級感あるドレープカーテンと比べると、ラフで爽やかな印象になるのが特徴です。
爽やかな印象を与えるため、天然素材を使用したカーテンなど、ナチュラルテイストのインテリアが好みの方におすすめです。
人為的なウェーブが生じないことで、柄や生地の織りなどをダイレクトに味わえるので、デザイン性の高いカーテンにも適しています。
書斎や自室など、インテリアコーディネートを存分に楽しみたい部屋にマッチします。
またヒダがないことで比較的開閉しにくいことや、奇麗に束ねるのが難しいといったデメリットがあるので、カーテンの開閉が少ない部屋に使用するのもおすすめです。
カーテンを「開けたままにしている」もしくは「閉めたままにしている」ことが多い部屋であれば、使いにくさを感じることなく、カーテンの柄を楽しめるでしょう。
カーテンの柄や生地を楽しみたい場合や、ラフで爽やかな印象の部屋にしたい場合などに、フラットカーテンがおすすめです。
おすすめの1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・フラットカーテンを紹介
カーテンにあるヒダの有無や倍数などによって、見た目や機能性などに差が生じるので、カーテンを設置する部屋の使い道やインテリアテイストなどに合わせて選ぶことが大切です。
オーダーカーテン通販【aiika】では、さまざまなカーテンを取り扱っており、1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・フラットカーテンも販売しています。
その中でも人気の商品を紹介するので、カーテン選びに悩まれている方は、ぜひチェックしてみてください。
遮光率99.99% 選べる48色 無地の防炎1級遮光カーテン「HAUSKA」
北欧をイメージした全48色からファッション感覚で選べるカーテンで、ナチュラルな色からビビットな色、シックな色など豊富なカラーバリエーションが特徴です。
派手なものから控えめなものまで全48色あるので、インテリアの主役にも引き立て役にもなってくれるカーテンです。
カーテンは部屋の中でも大きな面積を占めるので、インテリアの印象を大きく左右しがちなアイテム。多くのカラーバリエーションがあることで、部屋に合うものを選びやすくなっています。
ちなみに白系のカラーよりも、黒系のカラーの方が遮光性はアップするので、日光や街灯など外からの光が気になる場合は、色の濃いものを選ぶようにしてください。
また1.5倍ヒダ・フラットカーテンどちらも選ぶことができるので、部屋の用途やインテリアなどに応じて変更することが可能です。
北欧風インテリアなどシンプルスタイルが好みの方や、幅広いバリエーションから選びたい方におすすめです。
遮光カーテン 1級遮光 遮熱 防炎 全25色 ドレープカーテン「luonto(ルオント)」 2倍ヒダ
「かざらない、ありのままの日常の豊かさ」をテーマにしたカーテンで、北欧をイメージした全25色からあなたに合ったものを選ぶことができます。
ポリエステル素材でありながら、温かみを感じさせる織り感のある生地に仕上がっており、優しいナチュラルな風合いを楽しめます。
カラーはナチュラル・ビビッド・シック・フェミニンの4パターンのテイストがあり、いずれもタッセルカラーを自由に選べるので、好きな色の組み合わせを楽しめるのも魅力です。
また1.5倍ヒダ・2倍・フラットカーテンと、3つの中から好きなものを選べるなど、自由度が高くなっています。
高級感を出したいリビングや客間には2倍、ラフな雰囲気を出したい自室・書斎にはフラットなど、共通のカーテンを使いながらも、部屋ごとに差を付けることも可能です。
ナチュラル感がありながらも洗濯OKなど機能性の高いカーテンを探している方や、オリジナル性の高いカーテンを選びたい方におすすめです。
無地 麻(リネン)100%天然素材 カーテン(キナリ)/フラットカーテン
生地に麻を100%使用したナチュラルなカーテンで、自然素材ならではの温かみや、さらっとした触り心地が魅力です。
生地にはほど良い透け感があり、外光が差すと温かみのある雰囲気を演出してくれます。リビングに使用すれば、穏やかな日の光とともに、和やかな時間を楽しめるでしょう。
キナリ・ホワイト・アイボリーの3種類があり、いずれも麻の風合いが魅力的で、生地の色合いや質感を楽しみやすいフラットカーテンと相性抜群です。
自然素材を使用したカーテンなので、ナチュラルテイストのインテリアにマッチします。
とはいえ主張が激しくないので、どのようなインテリアとも合わせやすい汎用性の高いカーテンとなっています。
透け感のあるカーテンで穏やかな光を楽しみたい方や、ナチュラルテイストなインテリアに合わせたい方におすすめです。
部屋の雰囲気や好みに合わせてヒダの倍数を決めよう
カーテンにあるヒダには1.5倍・2倍・フラットなどの種類があり、種類によって見た目や使い勝手、価格などが異なります。
基本的にはヒダが多いほど高級感溢れる見た目になり、保温性や遮光性は高まりますが、柄や生地の質感は楽しみにくくなってしまいます。
反対にヒダがないフラットカーテンは柄や生地の質感は楽しみやすいものの、開閉や窓際で束ねるのが難しくなり、使い勝手が悪くなってしまうでしょう。
どちらも一長一短なので、それぞれの特徴を把握した上で、部屋に適したものを選ぶことが大切です。
オーダーカーテン通販【aiika】では、生地のサンプルを無料でお送りしています。生地の特徴を自分の目で確認し納得した上で購入できるので、気になる商品があれば、気軽にお問い合わせください。
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