カーテンのカビ取りの方法を紹介! 原因から洗い方の手順まで徹底解説
いつの間にかカーテンが黒ずんでいませんか。その黒ずみは、単なる汚れではなくカビかもしれません。
カーテンのカビを放置しておくと、壁紙や家具などにも広がったり、体調不良の原因になったりする可能性があるため、なるべく早めに対処しましょう。
本記事では、カーテンにカビが生える原因やカビ取りの方法を解説します。カーテンにカビが生えて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
カーテンにカビが生えるのはなぜ?
カーテンにカビが生える主な原因は、下記の通りです。
- 換気が不十分
- 加湿器をつけている
- 洗濯物を部屋干ししている
- 窓にできた結露を放置している
カビが発生しやすいのは、水分が多い場所や湿度が高い場所、風通しが悪い場所です。
特に湿度が高い梅雨や室内を加湿する機会が多くなる冬などは、カーテンが湿った状態が続きやすく、カビが発生しやすくなります。
またカビはほこりや油汚れ、人の汗や皮脂などを栄養にして繁殖します。
カーテンレールにたまったほこりが落ちてきて付着したり、カーテンの開け閉めで触った手の汗が付いたりと、日常の中で知らず知らずのうちに汚れがたまっているものです。
この汚れを放っておくと、次第にカーテン全体へとカビが広がってしまう可能性が高くなるため、注意しましょう。
カビにはさまざま種類がありますが、カーテンに生えやすいカビは「黒カビ」「白カビ」「青カビ」です。
中でも「黒カビ」が生える割合が高くなっているといわれています。
黒カビとは、黒く見えるカビのことです。水気や湿気の多い場所に発生しやすく、カーテン以外にもお風呂によく発生します。
黒カビの特徴は、菌糸が深く根を生やすため、頑固で落としにくいことです。
生えて間もない場合は洗濯ですぐに落とせますが、長期間根を張っている場合は、洗濯では落とせないこともあります。
場合によっては、カーテンの買い替えを検討しなければなりません。
カーテンのカビを放っておくリスク
カーテンのカビを放っておくと、部屋の中にカビの胞子が大量発生してしまう可能性があります。
初めは小さなカビでも、増殖しやすい環境下にあれば数日〜数カ月で数多くの胞子が作られるからです。
その結果、壁紙やソファーといった家具などにもカビの胞子が付着し、どんどん新しいカビが生じます。
また人体にも影響を与えかねません。
空気中に舞っているカビの胞子が皮膚に付着したり、吸い込んで体内に侵入したりすると、気管支喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患が起きる原因になります。
安心して暮らせる環境を整えるためにも、カーテンにカビを見つけたら早めに洗濯しましょう。
カビの生えたカーテンを洗う前に確認すべきこと
カーテンのカビを見つけても、いきなり洗濯機で洗わないよう注意が必要です。
カーテンの素材やデザインによって、洗濯方法や使用してもよい洗剤が異なるからです。
基本的に自宅で洗濯可能なカーテンが多いですが、中には自宅での洗濯がNGになっているカーテンもあります。その場合は、クリーニング店で相談してください。
ここからは、カビの生えたカーテンを洗う前に確認するべきことを説明します。
カーテンの洗濯表示を確認する
カビの生えたカーテンを洗いたいときは、まずカーテンに付いている洗濯表示を確認しましょう。
洗濯表示を見れば、手洗いや洗濯機、ドライクリーニングなど、そのカーテンに適した洗い方を把握できます。
合わない洗濯方法で洗ってしまうと、縮んだり色落ちしたりしてしまうかもしれません。
また他のものと一緒に洗う場合は、色移りする可能性もあります。大切なカーテンを傷めないためにも、洗濯表示に記載された方法でお手入れしてください。
カーテンに合った漂白剤か確認する
カーテンのカビ取りには漂白剤が必要ですが、選んだ漂白剤がカーテンに適したものかどうかもしっかり確認しましょう。
素材に合わない漂白剤を使うと、生地を傷めてしまう恐れがあります。
漂白剤には、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤があります。
何となく選ぶのではなく、それぞれの使い方を正しく理解して選ぶことが大切です。
塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、漂白力が強く、即効性がある漂白剤です。
頑固なカビや汚れ、染みにも効果的で、殺菌力や消毒力も高くなっています。
ただし、繊細な素材や色物には適しません。生地が傷み、穴が開いたり触感が悪くなったりします。
また、染料が分解されて脱色する可能性もあるため、基本的には白いカーテン以外に使わない方がよいでしょう。
塩素系漂白剤を使用するかどうかは、頑固なカビをどうしても落としたいときに、最終手段の一つとして自己責任で判断してください。
色落ちが心配なときは少量で試し、色落ちの有無を確認してから使うとよいです。
酸素系漂白剤
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤よりも漂白力がやや弱い漂白剤です。
短時間での漂白力は塩素系漂白剤に劣りますが、長時間漬けることで十分に漂白できます。
酸素系漂白剤は、色落ちを抑えながら漂白できるのが大きなメリットで、色物にも使用可能です。
もちろん除菌力や殺菌力もあり、基本的には綿や麻、合成繊維など、さまざまな素材に使えます。
注意点は、粉末タイプと液体タイプがあり、それぞれ成分が違うため使用できる繊維が変わることです。
例えば、粉末タイプのものは、絹や毛など動物性繊維を含むカーテンには使用できません。
液体タイプのものであれば、使用方法を守れば絹や毛など動物性繊維を含むカーテンにも使えます。
洗いたいカーテンの繊維を確認の上、合うタイプのものを選びましょう。
カビの生えたカーテンの洗い方
自宅でカビの生えたカーテンを洗う方法は、基本的に手洗いか洗濯機を使うかのどちらかです。
ここからは、それぞれの手順を紹介します。
手洗いする場合の手順
まずはカビの生えたカーテンを手洗いする場合の手順を説明します。
用意するものは、以下の通りです。
- 漂白剤、もしくは衣類用の中性洗剤
- 歯ブラシ、もしくは洗濯ブラシ(2本程度)
- 清潔な布、もしくは清潔なタオル(3〜4枚)
漂白剤の種類は、前述の通りカーテンの洗濯表示を見て選んでください。
漂白剤を使えないカーテンの場合は、代わりに衣類用の中性洗剤を使いましょう。
布(タオル)は、カビ取り用に使用するものも含まれているため、使用後に破棄してもよいものを1〜2枚用意しておくとよいでしょう。
また、色物の布やタオルを使用すると、カーテンに色移りする恐れがあります。なるべく白色、もしくは薄い色のものを選ぶのがおすすめです。
1.ブラシでカビを叩き落とす
乾いた布(タオル)を敷き、その上にカビの生えた面を当てるようにカーテンを被せます。
ブラシに漂白剤(中性洗剤)を付け、カビのある部分を上から叩きます。生地が傷まないよう、優しく叩いてください。
なおカビは乾燥したままの方が落としやすいため、事前にカーテンをぬらす必要はありません。
もともとカーテンが湿っている場合は、よく乾かしてからブラシで洗ってください。
2.ぬらした布でカビと洗剤を拭き取る
ある程度叩いたら、水でぬらした布(タオル)で、カビと漂白剤(中性洗剤)を拭き取ります。
ブラシのときと同様に、強くこすらないよう注意しましょう。
また漂白剤や洗剤がカーテンに残ってしまうと、再びカビが生える原因になります。何度か繰り返し水拭きし、しっかり落としてください。
3.水気を拭き取りよく乾かす
乾いた布(タオル)でカーテンの水気を拭き取った後、カーテンを掛けていたカーテンレールに吊るして乾燥させます。
カーテンに水分が残らないよう、扇風機を使って風を当てたり、風通しの良い場所に吊るしたりして乾かすのもおすすめです。
カーテンを吊るしていた部屋だと乾きにくい場合は、風通しの良い日陰にある物干し竿に干しても構いません。
生乾きになるとカビが再び生える可能性が高くなるため、きちんと乾かせる場所を探しましょう。
洗濯機で洗う場合の手順
ここからは、カビの生えたカーテンを洗濯機で洗う場合の手順を紹介します。
カビがある場合は、洗濯機で洗う前に漬け置きをしてカビを取り除く必要があります。
漬け置きに必要なものを事前に準備しておきましょう。
用意するものは、下記の通りです。
- ゴム手袋
- ぬるま湯
- 酸素系漂白剤
- 衣類用の中性洗剤
- 歯ブラシ、もしくは洗濯ブラシ
- カーテンが入る大きさのバケツ
ぬるま湯は、40度前後のお湯が一般的です。
ただし、洗濯表示に温度の指定がないかも確認してください。中には30度を上限とする素材もあるためです。
指定の温度よりも高い温度のお湯で洗うと、生地の劣化や色落ちの原因になります。
なお漬け置きはカーテンを手洗いする場合にも効果的です。ブラシで叩いて取り除くのが難しいときは、漬け置きも試してください。
また漂白剤を使用する際には換気が必要なため、換気できる場所で行いましょう。
漂白剤のにおいが苦手な方は、マスクも用意しておくと良いかもしれません。
1.ぬるま湯に漂白剤を入れてよく混ぜる
バケツにぬるま湯をためて、漂白剤を入れます。
よくかき混ぜて、溶け残りがないようにするのがポイントです。
漂白剤が使用できないカーテンの場合は、衣類用の中性洗剤や漬け置き用の洗剤などで代用しても大丈夫です。
2.カビの生えたカーテンを漬ける
用意したバケツにカビの生えたカーテンを漬け、約30分置きます。
多少時間が延びても問題ありませんが、漬け過ぎるとカーテンが汚れを吸って全体的に黒ずんでしまう可能性があります。
あまり長時間放置しないように注意しましょう。
特に汚れている部分は、軽くつまみ洗いするか、優しくブラシでこすると落ちやすくなります。
漬け置き後、バケツからカーテンを取り出したら、きれいな水で何度かすすいでください。
3.洗濯ネットに入れて洗濯機の手洗いコースで洗う
すすぎ終わったカーテンを洗濯ネットに入れ、洗濯機の手洗いコースで洗います。
カーテンを洗濯ネットに入れるときは、折り畳んで入れましょう。
カーテンのドレープ(折り目)に合わせてジャバラ状に折っておくことで、シワになるのを防げます。
またフックや生地の破損を避けるためにも、フックは外してください。
もしフックが取り外せないカーテンの場合は、フックが内側になるようカーテンを折り畳んでネットに入れると、破損のリスクを下げられます。
自宅の洗濯機に手洗いコースがない場合は、おしゃれ着コースやデリケートコースなど、優しく洗えるメニューを選びましょう。
洗濯の際に使用する洗剤は、いつも使っている洗濯用の洗剤、もしくはおしゃれ着用の中性洗剤で大丈夫です。
4.脱水をしたらカーテンレールに吊るす
脱水まで終えたら、カーテンをカーテンレールに吊るして乾かします。
ぬれたまま放置したり、生乾きになったりすると、菌が繁殖してしまいます。
そのため、脱水後はなるべく早く風通しの良い場所へ干してください。乾燥機は、生地が傷む原因になるため使用を控えましょう。
カーテンレールに干すことで、カーテンの重みで全体のシワを伸ばせます。
ただし、水分を含んだ厚手のカーテンでかなり重くなっているときは、物干し竿に干しましょう。
無理にカーテンレールに干すと、カーテンレールが変形する可能性があるため、カーテンの重さに合わせて対応することが大切です。
外の物干し竿に干す際には、直射日光が当たらない風通しの良い場所に干してください。
カーテンにカビが生えたらすぐに洗濯して清潔を保とう
カーテンのカビが生じる原因は、窓の結露や部屋の湿気、風通しの悪さなどです。
カビをそのまま放置してしまうと、周囲の家具にもカビが生えたり、アレルギー疾患が生じる原因になったりします。
カビが生えているのに気付いたら、すぐに洗濯をして清潔さを保ちましょう。
掃除後は、再発防止のために対策を練るのも大切です。
窓の結露防止をする、カーテンに汚れがたまらないように小まめに掃除する、部屋の湿度を60%以下に保つ工夫をするなどを、日頃から意識してみてください。
また加湿器の周辺は湿度が高くなりやすいため、加湿器はカーテンから離れた場所で使用するとよいでしょう。
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