オーダーカーテンの相場は? 既製カーテンとの違いや安く購入するポイントを解説
カーテンを購入する場合、既製品を選ぶか生地やサイズをオーダーメイドするかを選択できます。
オーダーカーテンと聞くと高額なイメージがある方が多いかもしれませんが、実際にはどうなのでしょうか。
この記事ではオーダーカーテンの相場について解説します。また既製カーテンとの違いやオーダーカーテンを安く購入するポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
既製カーテンとオーダーカーテンの違いとは?
カーテンは大きく2種類あり、既製カーテンとオーダーカーテンに分けられます。
既製カーテンは量販店などで数種類のサイズでのみ、袋詰めにて販売されています。
一方、オーダーカーテンは1cm単位でサイズを指定して制作可能です。
既製カーテンと比較して縫製や生地の質が高く、カラーや機能性も豊富であるのが特徴です。
リビングのようによく使用する部屋のカーテンを購入する場合は、オーダーカーテンをおすすめします。
なお、オーダーカーテンは大手カーテンメーカーが主に取り扱っており、カタログ帳を制作していますが、実際には生地を仕入れて小売店経由で販売している他、縫製も外部の工場に委託しています。
生地を仕入れてから、ユーザーにカーテンが渡るまでに多くの企業が関係するため、流通コストやブランドのロイヤリティが加算されやすく、高額になりやすいのがオーダーカーテンのデメリットです。
また、オーダーカーテンにはイージーオーダーやフルオーダーなどいくつかの種類があり、注文する内容によって価格が大きく変動します。
既製カーテンとオーダーカーテンは特徴の違いがあるため、価格の相場も差が生まれやすくなっています。
既製カーテン・オーダーカーテンそれぞれの相場
既製カーテンとオーダーカーテンに価格の差が生まれやすいのは、解説した通りです。
では、実際にどれくらい価格が違うのでしょうか。
ここでは、既製カーテンとオーダーカーテンのそれぞれの相場を紹介します。
1つの両開きの窓に設置するカーテン価格の相場は以下の通りです。
- 既製カーテン:2,000円 ~7,000円程度
- オーダーカーテン:10,000円~100,000円程度
窓にカーテンを設置する場合、一般的には厚地のカーテンとレースカーテンを取り付けるため、上記の2倍の金額が購入コストの目安となります。
住まいによっては部屋や窓の数が異なるため、費用は変動すると考えておいた方がいいでしょう。
【間取り別】カーテンの違いで生じる差額
住まいの間取りによって購入が必要なカーテンの数は異なります。
間取り別のカーテンの違いに生じる価格の差について解説します。
掃き出し窓が1つあるワンルームマンションの場合、カーテンの数は2枚となり、価格の目安は以下の通りです。
- 既製カーテン:4,000円~14,000円程度
- オーダーカーテン:20,000円~200,000円程度
居室が2つとダイニングキッチンがある2LDKになると、掃き出し窓は2つになるパターンが多いでしょう。
この場合、必要なカーテンの数は4枚となり、価格の目安は以下のようになります。
- 既製カーテン:8,000円~28,000円程度
- オーダーカーテン:40,000円~400,000円程度
3つの居室とダイニングキッチンがある3LDKになれば、ベランダ側に窓が2つ、個室にそれぞれ窓が1つ、合計4つの窓があるパターンが多くなります。
カーテンは8枚必要で、価格の目安は以下の通りです。
- 既製カーテン:16,000円~56,000円程度
- オーダーカーテン:80,000円~800,000円程度
オーダーカーテンが割高になる理由
オーダーカーテンは既製カーテンと比較すると割高になるのが一般的ですが、その理由は以下の通りです。
- 窓にぴったりのサイズで作れる
- 生地・縫製が高品質なため長く使える
- きれいなドレープを保てる
- オリジナルのデザインが選べる
それぞれ詳しく解説します。
窓にぴったりのサイズで作れる
窓にぴったりのサイズでカーテンを作ることができるため、高価になりがちです。
既製カーテンは、一般的な3LDKのマンションや戸建てに多く見られるサイズである「幅100cm×丈135cm・178cm・200cm」の3サイズ展開が基本です。
ぴったり合えば問題ないのですが、適したものがないケースもあり、丈が長過ぎて床に垂れ下がったり、反対に短すぎたりしてしまうかもしれません。
特に新築のマンション・一戸建ての場合は、大きな窓が採用されているケースが多いため、サイズに合ったカーテンが見つけにくい場合があります。
オーダーカーテンであれば、専門の縫製工場が窓のサイズに合わせて1点1点制作するので、丈が足りず見栄えが悪くなったり冷気が侵入したりしないのがメリットです。
大量生産できないため高価になりがちではありますが、適したサイズのカーテンを設置できます。
生地・縫製が高品質なため長く使える
オーダーカーテンは長く使い続けられるほどに、生地や縫製の品質が高いため高価になっています。
既製品に使用されるものよりも、多くの糸を織り込んだ上質な生地が使用されており、ひと目見て違いが分かるほどクオリティに差があります。
また生地だけではなく、縫製がしっかりしているのもポイント。
一つひとつの生地に合わせて縫い方を使い分けており、丈夫に仕上げられています。
既製品の寿命が3~5年ほどなのに対して、オーダーカーテンは10年以上も型崩れせず美しい状態のまま使用できるほどです。
買い替えを考慮すれば、長く使い続けられるオーダーカーテンの方がお得な場合もあります。
きれいなドレープを保てる
きれいなドレープを保てるように仕上げられていることも、オーダーカーテンが割高になる理由です。
一般的にきれいなカーテンというと、カーテンを開けたときはもちろん、閉めたときでもきれいなドレープが保たれることを指します。
オーダーカーテンは開閉時のドレープがしっかり保たれるため、高級感や風合いがあります。
一方、既製カーテンは価格は安くて済むものの、カーテンを開閉した際にドレープをきれいに保ちにくくなるものがほとんどです。
ただし、それでも気にならないというのであれば、オーダーカーテンを割高に感じてしまいやすいでしょう。
オリジナルのデザインが選べる
豊富なバリエーションの中から、オリジナルデザインを選べるため、価格が高くなりやすい傾向にあります。
既製品は選択肢が限られているため、たとえ100%納得していなくても、妥協して選ぶしかない場合も考えられます。
オーダーカーテンであれば豊富なバリエーションの中から、好きなデザインを選ぶことが可能。
大量生産には不向きなデリケートな素材など、既製品にはない選択肢もあります。
また小窓や変形窓など、既製品では極端に選択肢が狭まるような窓でも、豊富な素材・デザインの選択肢から選べるのも利点です。
カーテンは部屋の印象を大きく左右するため、インテリアにこだわりたい人ほどオーダーカーテンがおすすめです。
遮光や遮音など機能性を付加することもできるので、機能性重視の方にも適しています。
オーダーカーテンの選び方
オーダーカーテンに関心がある方のために、オーダーカーテンの選び方を解説します。
選び方のポイントは以下の通りです。
- 部屋の雰囲気や統一感から選ぶ
- 窓の種類から選ぶ
カーテンは面積が大きいため、部屋の印象を大きく左右します。
そのため、部屋の雰囲気やインテリアと統一感を持たせることが重要です。
色や柄、カーテンの持つ雰囲気などが部屋と合っているカーテンなら、違和感なく調和するでしょう。
窓の種類や大きさによっても、適したカーテンのサイズやタイプが異なります。
ただし特殊な窓にオーダーカーテンを設置する場合、費用が高額になることもあるため、オーダーカーテン以外の選択肢も視野に入れる必要があるでしょう。
オーダーカーテンの選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事を参照してください。
オーダーカーテンの選び方は?カーテン選び・販売店選びのポイントを解説
オーダーカーテンの主な購入先
オーダーカーテンの購入を考えているものの、どこで購入するのがいいのか分からない場合もあるでしょう。
ここでは、オーダーカーテンの購入先を紹介します。
購入先は以下の通りです。
- オーダーカーテン専門店
- インテリアショップ
- ホームセンター
- ハウスメーカー
それぞれ詳しく解説します。
オーダーカーテン専門店
その名の通り、オーダーカーテンを専門に扱う店舗で、オーダーカーテンを購入できます。
オーダーカーテンの身を取り扱っているため、カラーや柄などのバリエーションが豊富にある他、カーテンの機能性や縫製方法などを細かく決めてカーテンを制作できるのが特徴です。
量販店では販売されていない、珍しいメーカーのカーテンを扱っている場合もあるため、こだわりを持ってカーテンを選びたい方や、好みのカーテンを幅広い選択肢から見つけたい方に向いている購入先です。
インテリアショップ
インテリアショップとは、カーテンの他、家具や食器、雑貨などのインテリア製品を取り扱う店舗のことです。
低価格でインテリアに関するさまざまな商品を取り扱う量販店タイプと、ブランドメーカーの商品を中心に取り扱うセレクトショップタイプがあります。
量販店タイプの場合は、既製カーテンを主に取り扱うケースが多く、一部オーダーカーテンの制作にも対応している場合があります。
セレクトショップ型の場合は、ブランドが製造している既製カーテンを取り扱っていますが、オーダーカーテン製作への対応はブランドや店舗によって異なります。
ホームセンター
ホームセンターとは住まいに関連する商品を幅広く扱う大型小売店のことです。
ほとんどのホームセンターでインテリア商品を取り扱っており、店頭でカーテンを購入できます。
販売されているカーテンのほとんどが既製カーテンとなっており、オーダーカーテン制作には対応していない店舗が多いでしょう。
カーテンに対するこだわりが少ない場合や、手軽にカーテンを購入したい場合は、ホームセンターをのぞいてみるといいでしょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、住宅の設計や施工、販売を行うメーカー企業のことをいいます。
住宅に関連してインテリアやエクステリアの製品を販売しているケースが多く、カーテンに関しては提携しているカーテンメーカーやオーダーカーテン専門店のカーテンを購入できる場合があります。
新築住宅を建てる場合、住まいの雰囲気やインテリアに合わせたカーテンを提案してもらえるのが特徴です。
インテリアプランナーやインテリアコーディネーターといった専門家にカーテンを選んでもらえるため、部屋の雰囲気に調和したカーテンを購入しやすいでしょう。
オーダーカーテンを安く購入する4つのポイント
オーダーカーテンは、どうしても既製品に比べて高価になりがちな傾向にありますが、できれば価格を抑えて良質なカーテンを購入したいというのが、多くの方の本音でしょう。
そこでオーダーカーテンを少しでも安く購入するための、4つのポイントを紹介します。
オーダーカーテンが気になるものの価格がネックだという方はぜひ参考にしてみてください。
設置する部屋によってクオリティを分ける
カーテンを設置する部屋によってクオリティに差を付けるようにすれば、トータルの購入価格を抑えることが可能です。
家の中でも使う頻度や目的は、部屋ごとに違いがあるでしょう。
例えば長く過ごしたりお客さんが来たりするような部屋にはこだわりのフルオーダーカーテンを使用して、寝室・子供部屋などはイージーオーダーや既製品にして価格を抑えるなど、部屋ごとに使い分けるのがおすすめです。
部屋の使用頻度や目的などに応じて、イージーオーダーカーテン・既製品を組み合わせれば、グッと価格を抑えて購入できます。
カーテンに使用される生地の量を減らす
カーテンのヒダを減らして、使用される生地の量を減らすのも効果的です。
カーテンには「ヒダ倍率」というものがあります。
1.5倍ヒダや2倍ヒダなどで表され、ヒダ倍率が高いほど豪華できれいなカーテンに仕上がりますが、使用する生地の量が多くなるため高価になります。
よりヒダ倍率が低いカーテンにすることで、価格を抑えることが可能です。
近年では1.5倍ヒダでも、形態安定加工や形状記憶加工によりきれいに仕上がるようになっています。
設置するカーテンの枚数を減らす
設置するカーテンの枚数を減らして、費用を抑える方法もあります。
基本的にカーテンは、厚手のドレープカーテンと薄いレースカーテンをセットで使用するものですが、場合によってはどちらか一方だけでも問題ありません。
例えばマンションの高層階など外からの視線が気にならない場合は、レースカーテンが不要になります。
また窓の形状によっては既製品のカーテンがない場合もありますが、小窓などであればオーダーカーテンではなく、ロールカーテンやブラインドなどの選択肢もあります。
設置するカーテンの枚数を減らしたり、一般的なカーテン以外も選択肢に入れたりすることで、費用を抑えられるでしょう。
インターネットを活用して比較購入する
オーダーカーテンを安く購入したい場合は、インターネットを活用するのもおすすめです。
オーダーカーテンの購入先は前述の通りですが、実店舗で購入する場合、実際に店舗に訪問してスタッフの話を聞いたり、価格を比較したりする必要があるため、手間が掛かります。
一方、オーダーカーテンはインターネット通販でも購入できる他、実店舗でもECサイトを運営している場合があります。
特に、インターネット通販に特化している購入先なら、実店舗の運営コストが掛からないため同じ商品でも安価で販売されているケースがあるので、オーダーカーテンを安く購入可能です。
また、インターネットを利用すれば、カーテンのカラーや柄、商品価格、納品までに掛かる期間などを横断的に比較しやすいため、実店舗への訪問と比較して購入しやすくなるでしょう。
オーダーカーテンをWebサイトで注文する際の流れ
次に、オーダーカーテンをインターネットの通販サイトで注文・購入する流れについて解説します。
オーダーカーテンを購入する大まかな手順は以下の通りです。
- カーテンレールのタイプを確認する
- カーテンの開き方を決める
- カーテンの仕上がりサイズを決める
- カーテンの生地を選ぶ
- カーテンの縫製スタイルを選ぶ
- カーテン商品ページから注文する
カーテンレールには一般的な家庭に多い機能レールと、装飾レールの2種があるのでどちらのタイプか確認します。
次にカーテンの開き方は、中央から両側に開く両開きか、どちらか片方に開く片開きか、どちらが良いか決めましょう。
窓のタイプに合わせてカーテンの仕上がりサイズを決めます。
基本的にはカーテンレールランナーを基準に幅と丈を採寸しますが、掃き出し窓か腰窓かよっても採寸方法が少し異なる部分があるため注意が必要です。
詳しい方法はオーダー先のWebサイトに掲載されているはずなので確認しましょう。
サイズが決まったら生地を選びます。オーダーできる生地の中から、好きなカラーや柄、機能性の生地を選択しましょう。
続いて縫製のスタイルを選びます。ヒダ山のないフラットカーテンや、1.5倍ヒダカーテンなどを選択できます。
オーダー先のWebサイトによっては、ヒダをきれいに保つ形状記憶加工を施すことも可能です。
ただしフラットカーテンには加工ができない点には注意しましょう。
最後に商品ページから注文します。実際の仕上がりサイズやカーテンの開き方、縫製パターン、形状記憶の有無などを入力しましょう。
サイトによってはタッセルの色などのオプション選択が可能な場合もあります。
実際の生地を確認したい場合は、事前にサンプルを取り寄せるのがおすすめです。
なお、オーダーカーテンは返品・交換ができないケースがあるので、採寸や生地選びは慎重に行いましょう。
また、注文から納品までに時間が掛かるため、余裕を持った準備が大切です。
おすすめのオーダーカーテン3選
最後におすすめのオーダーカーテンを紹介します。紹介するのは以下のカーテンです。
- HAUSKA
- 省エネミラーレースカーテン
- luonto
それぞれ詳しく見ていきましょう。
遮光率99.99% 選べる48色 無地の防炎1級遮光カーテン「HAUSKA」
HAUSKA(ハウスカ)は北欧をイメージしたカラーリングの生地から、カーテンをファッションのように選べるオーダーカーテンです。
リーズナブルな価格でオーダーカーテンを購入できる他、遮熱・断熱性能にも優れているため、光熱費も抑えられるコストパフォーマンスに優れています。
全48色からカラーを選択できるため、部屋の雰囲気に合わせたカーテンが見つかりやすいのが魅力です。
生地の密度が高く、ちょうどよい光沢感がある他、1.5倍ヒダカーテンとフラットカーテンから選択できます。
洗濯機で簡単に洗えるのでメンテナンスもしやすいでしょう。
エアコン効率アップ! 無地の防炎 省エネミラーレースカーテン
省エネミラーレースカーテンは、冷暖房の効率化に役立つレースカーテンです。
夏場は太陽光を反射するため、部屋を涼しく保つことができます。
冬場にはカーテンが赤外線を取り込むため、部屋を暖かくする効果があります。
防炎性能に優れた素材を使っており、万が一の火災でも燃えにくいため、安心して使用できるのもポイントです。
また、よく光る糸を使用しているため、太陽光の反射効果で室内が見えにくくなる効果があります。
プライバシーを守りながら室内を明るく保ちたい場合におすすめのカーテンです。
遮光カーテン 1級遮光 遮熱 防炎 全25色 ドレープカーテン「luonto(ルオント)」 レース付き4枚セット
luonto(ルオント)は全25色のカラーリングから選べるオーダーカーテンです。
カーテン生地に織り感があり、どのようなタイプの壁紙にも合いやすいのが特徴です。
カーテンのカラーに加えて、タッセルも好きなカラーを選択できる他、縫製スタイルも1.5倍ヒダ・2倍ヒダ・フラットから選べるため、好みのカーテンを見つけやすいでしょう。
遮光カーテン2枚とレースカーテン2枚の計4枚がセットになっており、コストパフォーマンスにも優れたカーテンとなっています。
部屋に最適なカーテンを選ぶならオーダーカーテンがおすすめ
今回はオーダーカーテンの相場について解説しました。
既製カーテンと比較して価格が高いオーダーカーテンですが、購入方法を工夫すれば購入価格を抑えられます。
購入コストを抑えたい場合は、オーダーカーテンに特化した通販サイトを利用するといいでしょう。
オーダーカーテン通販【aiika】では、今回紹介したカーテン以外にも、さまざまなカーテンを取り扱っています。
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