ハニカムスクリーンとは? 特徴や種類、おすすめの設置場所を解説

カーテンの買い替えを検討している方の中には、ハニカムスクリーンが気になっている方もいるでしょう。
ハニカムスクリーンは窓装飾の一つではあるものの、通常のカーテンとは構造や特徴が異なります。
カーテンとの違いを理解した上で適切なアイテムを選べば、快適な暮らしを実現できるでしょう。
本記事では、ハニカムスクリーンの特徴や種類を紹介します。
おすすめの設置場所やお手入れ方法についても解説しているので、併せて参考にしてください。
目次
ハニカムスクリーンとは?
ハニカムスクリーンとは、蜂の巣のような六角形の構造を持つ生地で作られた上下昇降式のスクリーンのことです。
蜂の巣を英語で「honeycomb」ということが、名前の由来となっています。
通常のカーテンやブラインドとは異なり、独特の形状によって空気層を形成するため、室内の温度調整をしやすいのが特徴です。
ハニカムスクリーンの特徴

ここからは、ハニカムスクリーンの特徴を紹介します。
断熱性・保温性が高い
ハニカムスクリーンは、優れた断熱性と保温性を持っているのが特徴の一つです。
六角形の構造が空気層を形成することで、外気の影響を抑えながら室内の快適な温度を維持します。
特に、窓からの熱の流出や侵入を防ぐ役割を果たし、夏の暑さや冬の寒さを軽減する効果が期待できます。
また、ハニカムスクリーンを設置すると冷暖房の効率が向上し、エアコンの使用頻度を抑えられ、光熱費の節約につながるのも魅力です。
空気層が断熱材のような役割を果たすことで室内の温度変化が穏やかになり、年間を通じて快適な環境を保ちやすくなるでしょう。
窓辺がすっきりとした印象になる
ハニカムスクリーンはデザイン性にも優れており、窓辺をすっきりとした印象に仕上げられるのも特徴です。
カーテンのようなヒダがないため、余計な凹凸がなく、洗練された美しい空間を演出できます。
まっすぐに伸びる横ラインはシンプルながらもスタイリッシュな印象を与え、モダンなインテリアとも調和しやすいでしょう。
また、製品によっては昇降用のコードをスクリーンの内部に通す仕様になっているものもあり、よりすっきりとした外観を実現できます。
さらに、和紙のような風合いの生地を選ぶと和風のインテリアとも調和し、障子の代替として使用することも可能です。
このように、ハニカムスクリーンは機能面だけでなく、空間を美しく整えるためのアイテムとしても非常に優れています。
ハニカムスクリーンの種類
ハニカムスクリーンにはさまざまな種類があるため、生地の組み合わせや操作方法などをチェックした上で適したタイプを選ぶことが重要です。
ここからは、ハニカムスクリーンの種類について解説します。
生地の組み合わせ
ハニカムスクリーンは単一の生地で仕上げられているものと、2種類の生地を組み合わせてできているものとがあります。
ここでは、それぞれの違いを紹介します。
単一の生地のみ
単一生地タイプは、シンプルな構造でコストを抑えやすいというメリットがあります。
しかし、2種類の生地を組み合わせたツインタイプよりも採光の調整が難しく、光の入り方を変えたい場合には不向きです。
単一生地タイプのハニカムスクリーンを検討する場合は、日差し調整の必要性を確認しきましょう。
2種類の生地の組み合わせ
ツインタイプは、厚手の生地とシースルー生地を上下で組み合わせているのが一般的です。
2種類の生地を組み合わせることで時間帯に応じた調整が可能となり、室内環境をより快適にできます。
例えば、朝や昼はシースルー生地で自然光を取り入れ、夜は遮光生地を活用してプライバシーを確保しながら光の量をコントロールすることも可能です。
単一生地タイプよりも、時間帯に合わせた採光の調整がしやすいでしょう。
生地の種類
ハニカムスクリーンの生地には、遮光タイプと非遮光タイプがあります。
それぞれの特徴を紹介します。
遮光タイプ
遮光タイプは、外部からの光をしっかり遮断できる生地のことです。
遮光度合いによって1級から3級に分類され、等級の数字が小さいほど遮光性が高いことを示します。
1級遮光は99.99%以上の光を防ぐため、快適な睡眠環境を整えたい寝室や映像を楽しむためのホームシアターに適しているでしょう。
2級遮光は約99.80%以上の光を遮るレベルで、強い直射日光を防ぎながらわずかに柔らかい光が室内に取り込めるため、リラックスしたい空間に向いています。
3級遮光は99.40%以上の遮光率を持ち、明るさをある程度残しつつ、まぶしさを軽減する効果があります。
そのため、作業スペースや読書をする場所でも活用しやすいです。
また遮光性が高いほど、断熱性や遮熱性にも優れている傾向があります。
以上の点を踏まえて、遮光タイプのハニカムスクリーンを選ぶ際は、部屋の用途に応じた遮光率を選ぶことが大切です。
非遮光タイプ
非遮光タイプは、適度に光を取り込みながら直射日光を防げるため、明るさを重視するリビングやワークスペースに向いています。
特に自然な採光を確保したい場所では、外の光を柔らかく取り込みつつ快適な室内環境を作れるため、日中に長い時間を過ごす部屋に適しています。
操作方法
ハニカムスクリーンは上下昇降式のスクリーンですが、製品によってその操作方法が異なります。
ハニカムスクリーンを選ぶ際は、操作方法の違いも理解しておきましょう。
コード式・チェーン式
コード式・チェーン式のハニカムスクリーンは、細いコードを引っ張ることでスクリーンを上下に昇降させる仕組みです。
設置場所や用途に合わせて自由に光の入り方をコントロールできるのが特徴で、コードを軽く引くだけで動作するため、手軽に開閉できるという利便性があります。
また、軽く引っ張るだけでスクリーンが自動的に降下する機能を備えたタイプもあります。
従来のコード式に比べて操作負荷が軽減されるのがメリットです。
さらに、2種類の生地を組み合わせたハニカムスクリーンでは、全体の昇降を行うためのコードと、それぞれの生地の割合を調整するためのコードが別々に付いている場合があります。
そのような製品であれば、日差しの入り具合を細かく調整でき、窓の大きさや向きに合わせて快適な環境を作れます。
コードレス式
コードレス式のハニカムスクリーンは、コードやチェーンを使用せず、グリップなどをつまんで直接操作するタイプです。
コードやチェーンがないため外観が非常にすっきりとし、インテリアとの調和が取りやすくなります。
特にシンプルで洗練されたデザインを求める空間では、視覚的にすっきりとした印象を与えるため、スタイリッシュな窓辺を演出できるでしょう。
また、コードレス式は安全性の高さも大きな魅力の一つです。
通常のコード式スクリーンは使用中にコードが絡まることがあり、小さな子どもやペットがいる家庭では思わぬ事故につながる可能性があります。
しかし、コードレス式ではコードが絡まるリスクがなく、安心して使用できる仕組みになっています。
ただし、コードレス式は手動でスクリーンを昇降させるため、掃き出し窓のような大きな窓には適していません。
そのため、腰高窓といった手の届く範囲に設置するのが理想的です。
電動式
電動式は、スイッチやリモコン操作でスクリーンを昇降できるタイプです。
高い位置に窓がある場合や、複数のスクリーンを一括で操作したい場合に適しています。
例えば、天井近くの採光窓や吹き抜けの窓は、自然光を取り入れる目的で設置されることが多いですが、日差しの強い時間帯には適度に遮光することが求められます。
電動式であればリモコン操作一つでスムーズに調整できるため、高所の窓をストレスなく管理することが可能です。
なお、最近ではスマートホームと連携できる製品も増えており、タイマー設定などを活用してより快適な環境を自動的に調整できます。
ハニカムスクリーンのおすすめの設置場所

ここからは、ハニカムスクリーンのおすすめの設置場所を紹介します。
リビング
リビングは家の中でも長く過ごす場所であることから、快適な空間を保つことが重要です。
特に吹き抜けがある住宅や大きな窓を備えた間取りでは外気の影響を受けやすく、冷暖房の効率が低下しがちです。
ハニカムスクリーンを設置すれば断熱効果を高められるため、室温が安定しやすくなります。
これによりエアコンの負荷を軽減でき、省エネ効果にもつながります。
さらに、非遮光タイプを選べば直射日光を防ぎつつも、明るさは確保しつつ快適な空間を維持することが可能です。
寝室
質の良い睡眠環境を整えるためには、光の調整が欠かせません。
特に朝日や街灯の光が気になる場合は、遮光性の高いハニカムスクリーンを設置すると、外部からの光をしっかり遮断しながら静かで落ち着いた環境を作れます。
遮光生地のスクリーンは遮熱性にも優れており、夏は室内の涼しさを保て、冬は暖かさを逃がしにくくするため、寝室の快適性を向上させる役割を果たします。
また、ハニカム構造には防音効果もあり、外の騒音を軽減しながらより深い眠りへと導いてくれる点もメリットです。
和室
ハニカムスクリーンにはさまざまなデザインがあり、和紙のような風合いの生地を選ぶと和室にも違和感なく設置できます。
障子に代わるアイテムとしても活用でき、和の雰囲気を保ちながら、より機能的な窓装飾を実現できます。
障子のように適度な光を取り込める他、断熱性に優れた構造により季節を問わず快適な室温を維持できるため、伝統的な空間にモダンな機能を取り入れたい場合に特におすすめです。
ワークスペース
集中しやすいワークスペースを作るためには、室温と光のコントロールが欠かせません。
ハニカムスクリーンは断熱性と防音性を兼ね備えており、外気の影響を抑えながら快適な作業スペースを整えられます。
室内の温度管理が仕事の効率に直結することから、断熱性の高いハニカムスクリーンを設置することで1年を通じて快適な環境を維持できるでしょう。
また、ワークスペースに本や書類を置く場合、日焼けを防ぐことも考慮しなければいけません。
遮光タイプのハニカムスクリーンを使用すれば、紫外線による紙の劣化を防げます。
ハニカムスクリーンのお手入れ方法
ハニカムスクリーンは洗濯ができないため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
日常のお手入れでは、ハンディモップを使って表面のほこりを小まめに取り除くことが基本です。
柔らかくボリュームのあるタイプのモップを使用すると、ハニカム構造の凹凸部分にもフィットしやすく、細かいほこりまでしっかりと取り除けます。
軽く撫でるように掃除するだけで、生地を傷めることなく美しい状態を保てるでしょう。
六角形の内部にほこりが入り込んでしまった場合は、ドライヤーの冷風やエアダスターを活用する方法が効果的です。
特にエアダスターは、細かな隙間に入り込んだほこりをしっかりと吹き飛ばせます。
オーダーカーテン通販【aiika】で取り扱うおすすめのハニカムスクリーン
最後に、オーダーカーテン通販【aiika】でおすすめのハニカムスクリーンを2つ紹介します。
それぞれの特徴を参考にしながら、自宅に合うアイテムを選んでみてください。
ハニカム構造スクリーン/ほどよく光を通す非遮光タイプ
ほどよく光を通す非遮光タイプのハニカムスクリーンで、外からの視線を遮りつつ室内にほどよい明るさをもたらします。
グリップを持って操作するコードレス式で、誰でも簡単に操作できるのが特徴です。
コードが首に巻き付く危険性がないため、小さな子どもがいる部屋にも安心して取り付けられます。
遮光性と断熱・保温効果を兼ね備えた完全遮光のプリーツスクリーン 「プレミアムハニカムシェード」
光をしっかりと遮る完全遮光タイプのハニカムスクリーンで、フローリングや家具の日焼け防止にも役立ちます。
高い位置に取り付けの場合は、有料オプションの操作棒を使用すれば、高いところにも設置することが可能です。
また、カラーバリエーションが豊富で、部屋の雰囲気や好みに合わせて選べるのもポイントです。
ハニカムスクリーンで快適な住まいを実現しよう
ハニカムスクリーンは断熱性・保温性に優れ、快適な室温を保ちながらスタイリッシュな窓辺を演出できるアイテムです。
生地の種類や操作方法にはさまざまな選択肢があるため、設置場所や用途に応じて適切なアイテムを選ぶと、より快適な空間を作れるでしょう。
オーダーカーテン通販【aiika】は、1cm単位でオーダーメイドできるカーテン専門店です。
今回紹介したハニカムスクリーン以外にも、さまざまなカーテンやブラインド、ロールスクリーンなどを取り扱っています。
部屋に合ったハニカムスクリーンを見つけたい方は、お気軽にご利用ください。
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