カーテンの掃除方法は?主な汚れの原因や掃除・洗濯の方法を解説
毎日使用するカーテンですが、あまり汚れを気にしたことがない方が多いのではないでしょうか。
実は知らず知らずのうちに汚れが付着しており、汚れたまま放置していると嫌な臭いやカビの原因にもなります。
カーテン生地の劣化にもつながるので、定期的な掃除や洗濯などでケアするのが大切です。
とはいえ本格的にカーテンを掃除・洗濯したことがない方も多いはず。本記事では汚れの原因から適切な掃除・洗濯の方法を解説します。
カーテンの汚れを取ることは、お気に入りのカーテンを長く使い続けたり、部屋を快適かつ清潔に保つために必要なので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
カーテンの汚れの主な原因
日常生活の中でカーテンはいつの間にか汚れており、その原因はさまざま。原因が異なる複数の汚れが付くため、思ったよりも掃除や手入れの必要があります。
カーテンが汚れる主な原因を紹介するので、どのような汚れが付着しているのか把握しましょう。
手垢
目に見えにくいためあまり意識しないかもしれませんが、皮脂や汗などに汚れが加わった手垢がカーテンには付着しています。
カーテンの開閉時に素手で触れることで付着するため、開閉の際に持つ部分は特に汚れやすくなっています。
手垢が蓄積すると、カーテンの色や素材によっては黒ずむことも。見た目を損ねてしまうので、目には見えなくても手垢が付いていると思って、定期的にケアすることが大切です。
ホコリ
空気中に舞っているホコリが、静電気でカーテンに吸着してしまいます。
室内をキレイに保っていても、チリやハウスダスト、ペットの毛など、さまざまな汚れとともにいつの間にかホコリが付着しています。特にリビングなど、人が集まる場所は要注意です。
ホコリは長期間放置するとこびり付き、頑固な汚れになって落としにくくなります。定期的にホコリを払って、定着させないことが大切です。特にヒダの上の部分やカーテンレールにホコリが溜まりやすいので、意識的にホコリを払うようにしましょう。
油汚れ
換気扇で吸い切れなかった煙は部屋に充満するため、カーテンに油汚れとして付着してしまいます。特にリビングなどキッチンに近いカーテンは、油汚れが付きやすくなっています。黄ばみにつながるため、見た目の審美性を損なってしまうかもしれません。
また油の臭いが染み付いてしまうことで、嫌な臭いの原因にもなります。料理中は換気扇をつけるのを徹底したり、油汚れが付きにくいカーテンを選んだりなどの対策が必要です。
タバコのヤニ
愛煙家がいる家庭の場合は、タバコのヤニもカーテンの汚れの原因となります。特に室内で喫煙する習慣があると、タバコのヤニで黄ばみや変色する可能性があります。
タバコの臭いが染み付くのにもつながるので、カーテンをこまめに洗いましょう。
室内ではタバコを吸わないよう徹底したり、洗濯可能なカーテンを選んだりすることが大切です。
花粉
外から入ってくる花粉も、カーテンの汚れの原因の一つです。
人が出入りする際に室内へ侵入するケースはもちろんですが、窓を網戸にしている際にも花粉は室内に入り込みます。
花粉は粒子が細かいため、網戸を通り抜けてしまいます。ホコリのようにカーテンに吸着されるので、はたいたり洗ったりして落とすようにしましょう。
結露によるカビ
外気と室内の温度差で起こる結露ですが、窓からカーテンに付着して日常的に湿っているとカビが発生してしまいます。
カビは繊維の奥に入り込むと、洗濯してもなかなか落ちません。カーテンの大敵ともいえるので、カビ対策は必須です。
除湿器を使ったり窓に結露防止シートを貼ったりして、結露が発生しにくくしましょう。除菌スプレーや無水エタノールなど、カビ防止スプレーをカーテンに施すのも有効です。
また窓のサッシが汚れていると、カーテンの裾部分に泥や結露による水垢が付着してしまうので、定期的にサッシを掃除するのもおすすめです。
カーテンを掃除・ケアする6つの方法
カーテンには日常生活の中で、さまざまな原因の汚れが付着しています。黄ばみ黒ずみなどの変色や、嫌な臭いの発生につながるので定期的なケアが大切です。
とはいえ、どのように掃除してよいのかわからない方もいらっしゃるはず。カーテンの掃除方法を6つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ブラシやはたきでホコリを落とす
ホコリが頑固な汚れに変わってしまう前に、ブラシやはたきで落としましょう。
手軽に行えるので、日常的な掃除として取り入れやすい方法です。特にカーテンの上部や裾の裏、ヒダなどにホコリが溜まりやすいので、重点的に掃除してください。
また忘れてはならないのがカーテンレール。レールにホコリが溜まっていると、カーテン上部に汚れが付着しやすくなるので、こまめに掃除することが大切です。
高いところの掃除は、角度を変えられるハンディモップなどを活用しましょう。カーテンを取り外して、屋外ではたくのもおすすめです。
掃除機をかけるついでになど、習慣的に行うとホコリの蓄積を防ぎやすくなります。
こまめに部屋を掃除する
カーテンやカーテンレールだけでなく、部屋自体もこまめに掃除しましょう。
例えば床にホコリが溜まっていると、カーテンの裾にホコリや汚れが付いたり、舞い上がったホコリがカーテンに付いたりしやすくなります。
こまめに掃除機をかけることで、部屋全体のホコリを減らすこともカーテンをキレイに保つ方法だといえます。
普段から掃除しておくことで、汚れの蓄積を予防しましょう。
窓を掃除する
窓の汚れを落としておくのも、カーテンの汚れを防止するのにつながります。
窓ガラスや窓枠、網戸、サッシなどはカーテンが触れる場所なので、定期的に掃除して清潔にしておくことで、カーテンへの汚れの付着をブロックできます。
窓はガラス用洗剤と、マイクロファイバークロスを使って拭くのがおすすめ。サッシは割り箸に布を巻きつけて輪ゴムで止めると、手が届きにくい細部まで掃除できます。特に洗濯などでカーテンを外している間は窓の掃除をしやすいため、併せて行うのがおすすめです。
キレイになったカーテンに汚れが付くのを防ぐためにも、セットでキレイにしましょう。
毎日カーテンを開け閉めする
毎日カーテンを開け閉めするのも、大切なケアの一つです。
カーテンを閉めっぱなしにしていると、部屋の臭いやホコリがカーテンに付着しやすくなります。毎日カーテンを開け閉めするだけで、臭いやホコリの吸着を防げます。十分にホコリを落とせるので、はたきなど生地を傷める手入れをしなくて済むのもメリットです。
特に静電気が発生しやすく閉じっぱなしになりがちなレースカーテンは、ホコリが溜まりやすいので意識的に開閉するようにしましょう。
またカーテンだけでなく、窓を開けて換気するのも大切。特に結露ができやすい冬場は、定期的に換気して結露を防ぐことが、カビや臭いの予防につながります。
湿気がこもりやすい部屋の場合は、通気性が良くカビが発生しにくい天然素材のカーテンを使用するのもおすすめです。
消臭・除菌スプレーを使用する
カーテンの臭いが気になる場合は、布製品用の消臭・除菌スプレーを活用しましょう。
カーテンは臭いを吸収しやすいので、毎日開閉したり換気したりしていても、嫌な臭いが発生するケースがあります。布製品用の消臭・除菌スプレーを使えば、染みついた臭いを撃退できるでしょう。
またカーテン用や布製品用に販売されている除菌スプレーは、カビ防止にもつながります。
ただしカーテンの素材によっては、シミができるかもしれません。一度目立たない部分で試してから、問題ないか確認しましょう。
カーテンレールを拭く
カーテンレールを拭いて清潔に保つことも、カーテンの汚れ防止につながります。
カーテンレールが汚れていると、レールの汚れがカーテン上部などに付着してしまうので、定期的に掃除しましょう。
ハンディモップなどを使ってホコリを拭き取ることで、キレイな状態を保つのがおすすめです。
カーテンを付けたまま掃除するとカーテンに汚れが落ちてしまうので、洗濯などでカーテンを外した際は、特にキレイに掃除しましょう。
放置した汚れは水や油を含んで頑固なので、アルカリ性洗剤を含ませた布で拭いてから水拭きするのがおすすめです。
日常的に掃除するのは難しい箇所ですが、定期的にホコリを払っておくと、汚れのこびり付きを防げます。
カーテンを洗濯する2つの方法
カーテンは定期的に洗濯することで、キレイな状態を保てます。生地の劣化を防ぐためにも、定期的な洗濯が大切です。
洗濯方法は「自宅で洗濯する」方法と「クリーニング店に依頼する」方法の2つです。
カーテンに洗濯不可の表示がある場合や、頑固なシミやカビが取れない・広範囲に付いている場合は、クリーニング店への依頼がおすすめです。
それぞれ詳しく解説するので、どちらの方法が適しているのかチェックしてみてください。
自宅で洗濯する
自宅でカーテンを洗濯する場合は、下記5つの手順で行います。
- 洗濯表示を確認する
- フックを外す
- 洗濯機で洗う
- カーテンレールやフックを拭く
- カーテンレールに取り付けて干す
まず洗濯表示を確認することが大切です。
生地によっては自宅での洗濯ができない場合もあるので、タグのマークを確認しましょう。もし洗濯不可の場合は、クリーニング店に依頼します。生地が傷んでいる場合は、手洗いするのがおすすめです。
洗濯OKであれば、軽くホコリを落としてカーテンのフックを外しましょう。蛇腹折りにたたんで、洗濯ネットへ入れます。汚れのひどい部分があれば、漂白剤などをスプレーしておきましょう。
準備ができたら、おしゃれ着洗いコース(ドライコース・手洗いコースなど)で洗濯します。洗剤は、おしゃれ着用など中性洗剤がおすすめです。脱水時間が長いとシワができるので、30秒程度に設定しましょう。
一度に洗うカーテンは、ドレープカーテンなら1枚、レースカーテンなら2枚までにしてください。
また洗濯している間に、カーテンのフックやカーテンレールを掃除しておくのがおすすめ。洗濯したカーテンに汚れが付着するのを防げます。
脱水後はカーテンレールに取り付けて、乾かします。カーテンの重みでシワを防げることに加え、取り込む手間を省ける方法です。
ただし重いカーテンはレールに負担をかけるので、水分を多く含んでいるようであれば、物干し竿で陰干ししましょう。もしカビが発生していた場合は、酸素系漂白剤を溶かした40〜50度のお湯に漬け置きし、お湯が冷めたらもみ洗いしてカビを落とします。
落ちない場合は、クリーニング店で洗濯してもらうか、買い替えを検討してください。
クリーニング店で洗濯する
自宅で洗濯できないカーテンや、汚れなどが落ちない場合は、クリーニング店で洗濯してもらいましょう。
クリーニング店に依頼する方法は、下記の2通りあります。
- クリーニング店に持ち込む
- 宅配クリーニングを利用する
店舗へ持ち込むと、直接店員に細かな要望も伝えられるため、満足いく仕上がりが期待できるのがメリット。送料がかからないことで、比較的リーズナブルなのもポイントです。
ただしカーテンを運ぶ手間がかかったり、営業時間内に行く必要があったりするのがデメリットです。
対して宅配クリーニングの場合は、ネットで注文して宅配便でカーテンを送るだけなので、カーテンを運ぶ必要がありません。時間や場所の制約を受けないのも利点です。
忙しい人でも利用しやすいサービスですが、料金は割高になる傾向にあるので、事前に比較検討するのがおすすめです。
またクリーニングを利用する際は、フックを外しておきましょう。
フックを付けたままクリーニングすると、フックを紛失したり別途料金がかかったりするだけでなく、カーテン自体が傷付くかもしれません。
クリーニング後に傷やほつれが増える可能性もあるので、事前にカーテンの破損を確認して、写真を残しておくようにしましょう。
カーテンはどれくらいの頻度で掃除・洗濯すれば良い?
カーテンはキレイに保つことで生地の劣化を防げますが、頻繁に洗濯することも生地を劣化させてしまいます。
目安としてはドレープカーテンで年に1回程度、レースカーテンなら半年に1回程度が適切です。
またホコリは蓄積することで油や水と結び付いて頑固な汚れになるので、汚れがこびり付かないよう定期的に掃除して、頻繁に洗濯しなくても大丈夫なようキレイに保つのが大切です。
普段からカーテンを開閉してホコリが付かないようにしたり、部屋に掃除機をかけてホコリが舞わないようにしたりしましょう。普段の掃除に組み込むのがおすすめです。
加えて結露によるカビを防ぐのも大切。天気の良い日は換気する・普段から除湿器を使うなど、湿気が溜まらないよう工夫しましょう。
カーテンの洗濯に適切な時期
カーテンを洗濯する時期は、夏がおすすめです。
年末の大掃除にカーテンを洗う方も多いかもしれませんが、実は夏がベストシーズンです。
特に梅雨前の時期がおすすめ。気温・湿度ともに高い梅雨は、カビが発生しやすい時期です。
カーテンに付いたホコリや汚れはカビの餌になってしまうので、梅雨前にカーテンを洗濯して、カビの発生を防ぎましょう。
また夏は洗濯ものが乾きやすいので、気温が低く乾きにくい冬場よりも、手間がかかりにくく湿気を溜めにくいのもポイントです。
カーテンの洗濯は、大掃除の時期ではなく夏に行いましょう。
こまめに掃除・洗濯してカーテンをキレイに保とう
カーテンには手垢やホコリ、油汚れなど、日常生活の中でさまざまな汚れが付着しており、放置していると生地の劣化を招きます。
定期的に洗濯して汚れを落とすことや、そもそも汚れが溜まらないようケアすることが大切です。
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