カーテンレールの天井付けって何? 正面付けとの違いやメリット・デメリットを紹介
カーテンレールの天井付けとは、天井や窓枠内にカーテンレールを取り付ける方法です。
一般的な取り付け方である正面付けより、お部屋をすっきりと広く見せる効果があります。
しかし、天井付けにはメリットだけではなくデメリットもあるため、取り付ける前に理解しておく必要があるでしょう。
そこで本記事では、カーテンレールの天井付けの概要を紹介します。
正面付けとの違いやそれぞれのメリット・デメリットも紹介しているので、併せて参考にしてください。
目次
カーテンレールの天井付けとは?
カーテンレールの天井付けとは、床と平行な壁面にカーテンレールを取り付ける方法です。
天井に限らず、窓枠内の上部やカーテンボックス内に取り付ける場合も天井付けと呼びます。
窓枠内に取り付けるとカーテンレールが目立ちにくくなり、よりすっきりとした空間を作れます。
カーテンレールの正面付けとの違い
カーテンレールの正面付けとは、ブラケット(接続するための金具)を使って窓の上の壁にカーテンレールを取り付ける方法です。
戸建てやマンションをはじめ、一般的な住宅で広く浸透している取り付け方です。
基本的に窓の周辺はカーテンレールを取り付ける想定で設計されています。
そのため、壁裏に下地が入っていることが多く、壁の強度を気にせず取り付けられるでしょう。
また、正面付けは機能性を重視した機能性カーテンレールと、デザイン性にも優れている装飾性カーテンレールの2種類から選べるのもポイントです。
カーテンレールの天井付けのメリット
カーテンレールを天井付けにすると、さまざまなメリットがあります。
どのような良さがあるのかを確認しましょう。
カーテンレールにほこりがたまらない
天井付けのメリットは、カーテンレールにほこりがたまりにくい点です。
正面付けはカーテンレールが壁から垂直に出るため、ほこりや汚れが上にたまりやすいです。
窓辺は花粉や微小粒子状物質(PM2.5)なども入りやすく、ほこり以外の汚れもたまりやすいでしょう。
ほこりを放置すると雑菌やカビが繁殖しやすくなり、健康に悪影響を及ぼします。
そのため、正面付けにした場合は小まめなお手入れが必要です。
しかし、天井付けであれば天井もしくは窓枠内にカーテンレールがあるため、ほこりがたまりにくく掃除の手間を省けます。
お部屋をきれいな状態でキープしやすい取り付け方でしょう。
部屋が広く見える
カーテンレールを天井付けにすると窓の上にある壁を隠せるため、縦ラインが長くなります。
するとお部屋全体がすっきりと見え、広く感じやすいでしょう。
特に縦ラインが強調されたカーテンを選ぶと、より効果的です。
なおホテルなどの非日常を味わえる空間では、正面付けではなく天井付けにしているケースが多いです。
お部屋作りに取り入れると、縦ラインを作ることで高級感が増し、ホテルライクな空間を作れます。
エアコンや家具の邪魔にならない
天井付けにすると、エアコンや家具の邪魔になりにくいのも魅力です。
正面付けの場合、カーテンレールが壁から飛び出している状態になり、周辺にある物と干渉する可能性があります。
天井付けは窓の周辺にエアコンや家具があってもカーテンが干渉しにくいため、自分好みのお部屋を作りやすいです。
好きな位置に家具を配置したり、大きさを気にせずエアコンを取り付けたりできるでしょう。
カーテンレールの天井付けのデメリット
カーテンレールの天井付けには数多くのメリットがあるものの、取り付ける際はデメリットも理解しておかなければいけません。
ここからは、代表的なデメリットを紹介します。
カーテンの左右から光が漏れる
カーテンレールを窓枠内に天井付けする際は、カーテンの左右から光が漏れやすい点に注意しましょう。
光が漏れやすいと睡眠の妨げになりやすい他、遮光性・断熱性が悪くなり、冷暖房効果が下がります。
すると快適な室内環境を作れず、生活しにくいと感じる場合があるかもしれません。
このようなデメリットを回避するには、大きなカーテンを取り付けて光を漏れにくくしたり、断熱性の高い窓ガラスを選んだりすると良いでしょう。
快適な温度を維持できます。
天井に穴を開ける必要がある
天井にカーテンレールを取り付ける際は、穴を開けなければいけない点に注意しましょう。
特に賃貸物件にお住まいの方は、契約上窓枠や天井に穴を開けられない場合があります。
そのようなときはカーテンレールを取り付けるのではなく、突っ張り棒などを活用してカーテンを掛けてください。
なお天井付けをする際は、取り付け場所に下地があるかどうかをチェックしなければいけません。
下地とは、天井や壁を支える住宅の構造部分のことです。
下地がない場所にカーテンレールを取り付けると、うまく固定できずに落下しやすくなります。
天井付けを行う際は、下地の有無を確認した上で穴を開ける場所を決めることがポイントです。
カーテンの取り外しが難しくなる
カーテンレールを天井付けにすると、カーテンの取り外しが難しくなります。
例えば天井に取り付けた場合、踏み台や脚立などがなければカーテンを取り外せません。
高い位置での作業となるため、取り外しの際はカーテンの重みが負担を大きくするでしょう。
また、窓枠内やカーテンボックス内にカーテンを取り付けた場合は、隙間に手を入れて取り外すため、作業しにくいと感じる方もいるはずです。
カーテンの取り外しが難しくなると洗濯が面倒になり、きれいな状態をキープしにくくなります。
カーテンレールの正面付けのメリット
カーテンレールの正面付けのメリットは、主に以下の通りです。
- 選べるカーテンレールが多い
- 光漏れを抑えられる
- 窓が大きく見える
天井付けの場合、天井や窓枠内に取り付けるため、使用できるカーテンレールは限られます。
正面付けであれば装飾が施されたカーテンレールも取り付けられるため、デザイン性を重視したい方にもおすすめできます。
また正面付けはカーテンが窓全体を覆うため、外からの光を遮りやすいです。
窓全体をカーテンで隠すことで、窓を大きく見せることもできるでしょう。
カーテンレールの正面付けのデメリット
カーテンレールの正面付けのデメリットは、主に以下の通りです。
- 窓周りのエアコンや家具に干渉しやすい
- お部屋に圧迫感が出る可能性がある
正面付けはカーテンレールを垂直に取り付けるため、窓枠から10~15cmほど前にはみ出ています。
従って窓の近くに家具やエアコンなどがある場合は干渉しやすくなり、生活に不便さを感じることもあるでしょう。
さらに、カーテンレールが飛び出ていると、圧迫感を与えやすいのもデメリットです。
天井付けカーテンレールの取り付け方
ここからは、天井付けカーテンレールの取り付け方を紹介します。
それぞれの手順を参考に、カーテンレールを取り付けてください。
取り付ける前の準備
まずは、取り付ける前に必要な準備を行います。具体的な手順を見ていきましょう。
道具を準備する
カーテンレールを取り付ける前に、以下の道具を準備します。
- 脚立や椅子
- 下地探し(下地の位置が不明な場合)
- メジャー
- 鉛筆・ペン
- キリ
- プラスドライバー(電動ドライバー)
- 天井付け用のカーテンレール
- 取り付け用のねじ
カーテンレールは高い位置に取り付けるため脚立や椅子、踏み台を用意して作業しやすい環境を作りましょう。
カーテンレールは下地のある場所に取り付ける必要があることから、確認が済んでいない方は下地探しも行ってください。
電動ドライバーを用意すると、スムーズに作業を進められます。作業負担を少しでも減らしたい方は準備しましょう。
下地があるか確認する
次に、下地があるかを確認しましょう。
下地のない場所への取り付けは危険性が高いため、天井付けを諦めなければなりません。
下地がある場合は、作業しやすいように鉛筆で取り付け場所の印を付けておきます。
窓枠を採寸する
下地を確認したら、窓枠を採寸します。
窓枠内に取り付ける際は、窓枠内の寸法よりも1cm短いカーテンレールを用意しましょう。
窓枠内にはまる大きさでないとカーテンレールを取り付けられないため、正確な長さを確認してください。
天井に取り付ける場合は、窓枠の大きさを考慮する必要はありません。
しかし、窓枠よりも20~30cmほど長いカーテンレールを取り付けると光漏れがしにくくなります。
天井付け用のカーテンレールを買う
必要な長さが分かったら、天井付け用のカーテンレールを購入しましょう。
カーテンレールの中には取り付け方法に指定があり、天井付けできない場合があります。
またオプションを付けると天井付けできる物も販売されているため、取り付け方法をよく確認した上で購入してください。
取り付ける際の手順
カーテンレールを用意したら、実際に取り付けてみましょう。具体的な手順を紹介します。
1.カーテンレールの長さを調整する
まず、窓枠や窓の長さに合うようにカーテンレールのサイズ調整を行いましょう。
伸縮タイプであれば、窓枠に合わせて微調整できます。サイズ調整が難しい場合は、オーダーメイドを活用するのも一つの方法です。
2.ブラケットが必要な場合は取り付ける
ブラケットが必要な場合は、先に取り付けましょう。
ブラケットの位置によって取り付け場所が決まるため、全体的なバランスを考慮してください。
なおブラケットは、カーテンレールの端から5~10cmほど離れたところに取り付けます。
3つ以上使う場合は、等間隔になるように取り付けるのがポイントです。
3.カーテンレールを取り付ける
ブラケットの作業が終わったら、カーテンレールを取り付けましょう。
天井付けは高い位置での作業になるため、安全対策として2人以上で取り付けてください。
オーダーカーテン通販【aiika】で天井付けカーテンレールのおすすめ3選
最後に、おすすめの天井付けカーテンレールを紹介します。
それぞれの特徴を参考に、お気に入りのアイテムを見つけてください。
TOSO 伸縮式カーテンレール 静音ランナー採用おしゃれな木目調カーテンレール「リネア」
リネアは木目調で、シンプルなデザインのカーテンレールです。
存在感があるため、派手さを抑えつつ、おしゃれな空間を作りたい方におすすめです。
リネアは従来品よりも静音性の高い素材を使用しており、カーテンの開閉時の音を軽減できます。
そのため寝室をはじめ、静かに過ごしたいお部屋との相性が良いでしょう。
正面付けと天井付けの両方に対応しているため、お部屋の状態や好みに合わせて取り付けられるのも魅力です。
TOSO 伸縮式カーテンレール 静音ランナー採用省エネ木目調カーテンレール「リネアR」
リネアRは、木目調のシンプルな伸縮式カーテンレールです。
リターン仕様になっており、対応できるカーテンを掛けると隙間をしっかりカバーできます。
遮光性能と冷暖房効率がアップし、省エネ効果を得られます。
リネアRも静音性の高い素材を使用しているため、寝室などの静かに過ごしたい場所におすすめです。
大型ランナーで走行性UP! 丈夫で長持ちな静音アルミカーテンレール「ピアージェ」
ピアージェは、アルミ製で丈夫なカーテンレールです。
大型静音ランナーを使用しており、従来品より開閉音を15%カットできます。
走行性もアップしているため、カーテンの開け閉めもスムーズに行えます。
カーテンレールの天井付けは工夫次第で快適になる!
天井付けタイプのカーテンレールは、ほこりがたまりにくくお部屋が広く見えるのが魅力です。
天井と窓の間の壁を隠せると縦ラインが強調されて、すっきりとした空間に仕上がるでしょう。
エアコンや家具などと干渉する心配もなく、インテリアを存分に楽しめるのもポイントです。
お部屋に合った天井付けカーテンレールを選んで、素敵な空間を作ってください。
オーダーカーテン通販【aiika】は、1cm単位でカーテンをオーダーできるカーテン専門店です。
バリエーション豊富なカーテンだけではなく、カーテンレールも多数取り扱っています。
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