カーテンのふさかけの位置はどのくらいの高さがベスト? 設置する際の注意点やおすすめ商品も紹介
ふさかけは、開いたカーテンをきれいにまとめられる便利なアイテムです。
適切な位置に取り付ければ、毎日のカーテンの開け閉めもストレスなく行えます。
この記事では、カーテンのふさかけの取り付け位置について紹介します。
併せて、ふさかけを設置する際の注意点やおすすめの商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
カーテンにふさかけはいらない?
ふさかけ(房掛け)とは、カーテンタッセル(タッセル)を使ってカーテンを留める場合に必要な用具です。
ふさかけとタッセルを使えばカーテンをきれいにまとめられるので、すっきりとした見た目に仕上がります。
賃貸物件の場合は、初めからふさかけが取り付けられていないこともあるでしょう。
その場合は、ふさかけなしでカーテンを留められるタイプのものを利用したり、いっそブラインドやロールカーテンにしたりするのがおすすめです。
ふさかけの適切な位置を決める方法
ふさかけは、適切な位置に取り付けないと使いにくくストレスになってしまうこともあります。
位置を決める際によく使われるのが、主に建築やデザインで用いられている黄金比や白銀比です。
比率の名称 | 計算方法 |
黄金比 | 1:1.618(カーテンの長さ÷2.618) |
白銀比 | 1:1.414(カーテンの長さ÷2.414) |
ふさかけを取り付ける窓が掃出窓なのか、腰高窓なのかによって計算方法は異なります。お部屋の窓がどのような種類なのか確認した上で、適切なふさかけの位置を決めましょう。
掃出窓の場合の目安
掃出窓の場合は、黄金比またはカーテンを3等分にして裾から3分の1の高さにタッセルが取り付けられる場所に設置するように意識します。
例えば、カーテンの丈が200cmだった場合、「黄金比=1:1.618」、「カーテンの長さ÷2.618」で計算してみましょう。
「200÷2.618=76.3…」なので、カーテンの裾から76.3cmの位置にカーテンタッセルが来るようにふさかけを設置するのが望ましいです。
3分の1の高さを目安にする場合はタッセルが斜めになることを考えて、やや高めに取り付けると見た目もきれいで使いやすくなります。
腰高窓の場合の目安
腰高窓の場合は、白銀比または掃出窓同様、カーテンを3等分にして裾から3分の1の高さにタッセルが取り付けられる場所に設置するように意識します。
腰高窓は窓よりもカーテンの方が大きくなるのが特徴です。
3分の1の高さを目安にふさかけの位置を決めても、きれいな見た目に仕上がらないこともあります。
そのため、白銀比で適切な位置を割り出す方がおすすめです。
例えば、カーテンの丈が135cmとします。「白銀比=1:1.414」、「カーテンの長さ÷2.414」で計算してみましょう。
「135÷2.414=55.9…」となり、カーテンの裾から55.9cmの位置にカーテンタッセルがくるようにふさかけを設置するのが望ましいです。
その他の目安
ふさかけの位置に強いこだわりがない場合は、カーテンの半分よりも少し下を意識して決めるのもよいでしょう。
黄金比や白銀比など計算するのが面倒な場合やおよその目安が知りたいだけの場合にも、おすすめの決め方です。
また、ふさかけの設置場所に決まりはありません。
使いやすいと感じる位置に設置しましょう。使っていく中で、ベストな位置が見つかることもあります。
カーテンタッセルの種類ごとのふさかけの位置
カーテンタッセルには、布地やロープ状などさまざまな種類があります。
使いやすくすっきりとした見た目に仕上げるには、種類ごとに適切な位置にふさかけを設置することが大切です。
舟形タッセルの場合
舟形タッセルは、カーテンを購入すると付属品として付いてくることが多い種類です。
カーテンと同じ布地のものが一般的で、カーテンを留めるためにはふさかけが必要です。
使う際は、直線になっている方を上にします。
ふさかけを設置する際は、タッセルの下側がカーテンの下から3分の1程度の高さになる位置にするとよいでしょう。
ロープタッセルの場合
ロープタッセルは、重厚感がなくすっきりとした見た目に仕上げやすい種類です。
カーテンと同系統のものを選んだり、違うテイストのものを選んで遊び心をプラスしたりして楽しめるのも特徴です。
ふさかけを設置する際は舟形タッセルと同じく、タッセルの下側がカーテンの下から3分の1程度の高さになるようにするとよいでしょう。
房タッセルの場合
房タッセルは、タッセルに房が付いた種類をいいます。
ロープ状のタッセルに房が付いているデザインが多く、おしゃれなインテリアにしたい場合には特におすすめです。
房タッセルを使用する際のふさかけの設置位置は、房に着目しましょう。
バランスが取れた見た目に仕上げるためには、房の付け根または中心部分がカーテンの下から3分の1程度になる部分がおすすめです。
カーテンのふさかけを設置する際のポイント
ふさかけを設置する際は、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
ここからは、お住まいの環境に合ったふさかけの選び方や、使いやすい位置に設置するコツを紹介します。
使いやすさで選ぶ
ふさかけには、窓や壁に穴を開けてネジ留めするものと、粘着テープで固定するものがあります。
ネジ留めするタイプ | ・ネジで固定するため安定感がある ・ネジを使うため賃貸の場合は使用できない場合もある |
粘着テープで固定するタイプ | ・粘着テープで設置するためDIYに自信がない方でも安心して設置できる ・賃貸でも使えない場合もある |
それぞれの特徴を比較しながら、ぴったりのタイプを選びましょう。
ふさかけは毎日使うものなので、使う本人や一緒に暮らす人にとって使いやすいタイプを選ぶことが大切です。
デザインがインテリアやカーテンに合っているか確認する
ふさかけは、部屋のインテリアやカーテンに合ったものを選びましょう。
現時点で理想のインテリアがはっきりと決まっていない場合は、配置する家具や小物が決まってからでもまとまりやすいように、窓枠やカーテンレールの色に合うふさかけを選んでおくと安心です。
統一感のあるインテリアにまとめたい場合は、窓枠やカーテンレールに用いられている素材や質感を基準にふさかけを選んでみるとよいでしょう。
タッセルはたるむことを忘れない
どのような種類のタッセルを選ぶかによって、カーテンをまとめたときのたるみ具合は異なります。
長さによっても違いが出てくるので注意が必要です。
ふさかけを設置する際は、タッセルが少なからずたるむことを想定した上で場所を決めなければいけません。
例えば、掃出窓で黄金比を使ってふさかけの設置場所を決める場合は、タッセルがたるむ分の長さを加えた高さで設置すると、適切な位置を知れます。
そのとき、ふさかけはタッセルよりも少し上になるようにするとよいでしょう。
ふさかけの位置とカーテンの端を合わせる
ふさかけを使ってカーテンをきれいにまとめるためには、設置する位置とカーテンの端を合わせましょう。
窓よりも極端に内側に設置したり、離れた場所に設置したりするとカーテンをまとめたときに斜めになり、見た目が不格好になってしまいます。
また、カーテンレールの端も確認しましょう。
窓枠よりも外側にあれば壁に、同じライン上にあれば窓枠にふさかけを設置すれば、カーテンをまとめたときも違和感がありません。
ネジ留めは下地部分に行う
ネジ留めタイプのふさかけを使用する場合は、窓枠や壁に穴を開けてネジで固定することになります。
このとき、ネジ留めできるのは壁に下地がある部分のみです。
下地がないところにネジ留めしてしまうと、ふさかけが安定しません。
ふさかけには、ネジ留めタイプ以外にも粘着テープタイプやマグネットタイプなどがあります。
下地部分に固定するのが難しい場合は、他のタイプも検討してみるとよいでしょう。
ふさかけを使わずにカーテンを留める方法も
カーテンは、ふさかけを使わなくても留められます。
例えば、カーテンをマグネットで挟んで留めるマグネットタイプ、紐やリボンでかわいくまとめて留めるタイプもあります。
好みのインテリアに合わせながら、それぞれのお部屋に合った方法でカーテンをおしゃれにまとめて楽しんでみてはいかがでしょうか。
オーダーカーテン通販【aiika】のふさかけ4選
オーダーカーテン通販【aiika】で取り扱っているふさかけを紹介します。
お部屋の雰囲気や環境に合ったものを選んで、お気に入りの空間を演出してみてください。
ネジ付けタイプのシンプルなふさかけ「フラン」
「フラン」は、シンプルなデザインが特徴のふさかけです。
カーテンを取り付けたい箇所の左右両側に設置すれば、タッセルを使ってカーテンを留めることができます。
カラーはホワイトやナチュラルなど、お部屋の窓枠やカーテンレールに合わせやすいものを中心に展開しています。
ふさかけの上下を木ネジで固定して設置するので、木部厚板が10mm以上ある場所で、ネジ跡が付いても問題ない場所を選びましょう。
石膏ボードにも取り付け可能なふさかけ「ペール」
「ペール」は、木部と石膏ボードの両方に取り付けできるふさかけです。
カーテンの左右両側に設置すれば、タッセルを使ってカーテンをまとめることができます。
ベーシックカラーのラインナップで、さまざまなインテリアに取り入れやすいのが特徴です。
木部に設置する場合は、木ネジを使います。
木部厚板が10mm以上あるところか、下地がある場所に設置しましょう。
石膏ボードに設置する場合は、石膏釘を使います。
石膏ボード9mm以上、薄ベニヤ3mm以上の場所が適しています。
いずれの場合も、ふさかけを外した跡が付いてもよい場所を選びましょう。
しっかり貼れてきれいに剥がせるふさかけ「ラック」
「ラック」は、両面テープでふさかけを固定する粘着テープタイプのふさかけです。
カーテンの左右両側に設置すれば、タッセルできれいにまとめることができます。
設置しやすく、取り外しも簡単なので賃貸などで釘を使えない場合にもおすすめです。
設置する際は、ふさかけの裏面に貼ってあるテープを剥がして設置したい箇所に5秒間強く押し付けるだけと手間もかかりません。
なお、性質上、設置できない場所や使用できない場所があるので購入前に確認しましょう。
柔らか素材を使用したふさかけ「ソフティ」
「ソフティ」は、柔らかな素材を使用した、両面テープで設置する粘着テープタイプのふさかけです。
タッセルが身体に巻き付いたり、引っ掛かったりするとフック部分が外れるので、小さなお子さまやお年寄りがいる家庭でも安心して利用できます。
性質上、設置できない場所もあるので購入前に確認しましょう。
ふさかけは自分の使いやすい位置に設置しよう
ふさかけを設置する際は窓の種類や使いやすさを目安に設置箇所を決めると、毎日のカーテンの開け閉めもスムーズにできます。
組み合わせるタッセルによって、たるみ具合が異なる点には注意しましょう。
また、ふさかけは使いやすさやデザイン、設置方法に着目して選ぶと使う人やお部屋のインテリアにぴったりなものを見つけやすくなります。
オーダーカーテン通販【aiika】では、使いやすくお部屋のインテリアにも合わせやすいデザインのふさかけを多数取り扱っています。
また1cm単位でオーダーカーテンの注文も承っていますので、ふさかけとセットでカーテンを購入したい方も、ぜひ一度お問い合わせください。
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